「オゾン脱臭機を使ったのに効果が感じられない」とお悩みではありませんか?
機械が悪いのか、使い方に問題があるのか、それとも脱臭機そのものが悪いのか不安になっている方も多いでしょう。
そこでこの記事では、オゾン脱臭機の効果が出ない主な原因と、その対処法をわかりやすく解説します。
また、家庭用の機器では難しい場合に必要な高濃度オゾンについても解説しているので、臭いを根本から解決するための参考にしてください。
目次
1.オゾン脱臭機の効果が出ない主な原因
オゾン脱臭機の効果がないと感じる場合、次の7つの原因が考えられます。
- オゾンの濃度が不足している
- 部屋の広さに対して出力が合っていない
- オゾンが部屋全体に行き渡っていない
- 稼働時間や回数が足りていない
- 臭いの元が残っている
- 臭いの原因を理解できていない
- 機器が故障している
これらの原因について、詳しく見ていきましょう。
原因1.オゾンの濃度が不足している
オゾン脱臭機の効果がない原因の1つ目は、オゾンの濃度が足りていないことにあります。
低価格の機器ほど出力が低く、臭いの分子を分解するために必要なオゾン濃度に達しないため、効果を感じにくくなるのです。
実際に家庭用や安価な機器はオゾンの発生量が少ない傾向があり、発生量も数千㎍/h~数万mg/hと機種によって差があります。
また、オゾンは自然分解性が高く、短時間で濃度が低下していく性質があるため、濃度低下を鈍化させるための温度管理も考えなければなりません。
※注意:高濃度のオゾンは毒性があります。但し、ほとんどのオゾン発生器は実際の発生量を計測するメーターが装備されていません。
原因2.部屋の広さに対して出力が合っていない
オゾン脱臭機の効果がない原因の2つ目は、部屋の広さ(容積)に対して機器の出力が合っていないことです。
空間全体に十分なオゾンを行き渡らせるためには、部屋が広いほどより高い発生量が必要になるためです。
例えば一般的に6畳の部屋と12畳の部屋では、必要なオゾンの量が倍以上違います。
機器の仕様書には「適用床面積」が記載されていますが、それを超える広さの部屋での使用ではオゾンが薄まりすぎて効果を感じにくくなるのです。
また、天井が高い部屋や吹き抜けのある空間では、床面積だけでなく空間の容積も考えなければなりません。
原因3.オゾンが部屋全体に行き渡っていない
オゾン脱臭機の効果がない原因の3つ目は、オゾンが部屋全体に行き渡っていないことです。
オゾンは空気よりも重い気体のため、オゾン発生器の設置場所や室内の対流(温度や空気の流れの相関)による拡散を考えた設置をしなくてはなりません。
特に一定の高さ以上に滞留している臭気発生分子にはオゾンを届けられず、臭いが消えないケースはよくあります。
またドアや窓が閉め切られた状態で空気を循環できていないとオゾンが遠い場所には届かず、結果的に効果がないと感じるでしょう。
原因4.稼働時間や回数が足りていない
オゾン脱臭機の効果がない原因の4つ目は、機器の稼働時間や使用回数が足りていないことです。
オゾンは臭いの成分と反応して分解しますが、オゾン発生器の出力性能、臭気源とその臭気密度により数時間から数十時間かけなければ効果が現れにくくなります。
家庭用の機器を数分だけ動かしたり、1回だけの使用で終わりにしたりすると、臭いの元を分解しきれません。
特に長年染み付いたタバコ臭やペット臭は1回の処理で完全に消えにくく、複数回に分けて繰り返し使用することが大切です。
原因5.臭いの元が残っている
オゾン脱臭機の効果がない原因の5つ目は、臭いの元となる物質そのものが残っていることです。
オゾンは空気中や表面に漂う臭い成分を分解できますが、ゴミ・汚れ・カビ・腐敗物などの臭気の原因物質そのものは取り除けません。
そのため以下のような状況下でオゾン脱臭機を使っても、臭いの発生源は残っているため効果がないと感じやすくなります。
- ゴミ箱にゴミが入ったままになっている
- カビが生えた壁をそのままにしている
- 汚れたカーペットを放置したままにしている
表面だけを処理しても内部から臭いが発生し続けるため、汚れた部分の撤去やオゾン処理を組み合わせた対応が必要です。
原因6.臭いの原因を理解できていない
オゾン脱臭機の効果がない原因の6つ目は、臭いの種類や原因を正しく理解できていないことです。
臭いには揮発して空間中に滞留しているものと原因物質そのもの(付着、浸透などをしているもの)があり、オゾンの有効性が高いと感じるなのは揮発して空間中に滞留している臭気分子と言われています。
その為、「原因物そのもの」を取り除かないことには時間経過とともに揮発性の臭気が発生し続けます。
例えばタバコ臭であれば、原因はタバコの煙(液体と固体)であり、液体と固体は性質上、天井や壁に付着・堆積・浸透し、時間をかけて徐々に揮発(気体に変化)していきます。
その為、常態的にタバコ臭い環境というのは常に原因物質から臭気が放散されるほど堆積したタバコの煙(ヤニ汚れ)であるということです。
また、堆積が増えることで浸透も助長することからタバコの臭いは落ちづらいというように言われます。
※このように原因を理解することでタバコであっても習慣的な清掃で臭いは抑制することが可能となります
また、ソファやカーペット、ペット臭や生活臭などであれば、原因は微生物の代謝反応によるもの(揮発性化合物)が大半です。
そのため、生活習慣(代謝反応物の臭気低減)や清掃習慣(微生物栄養源の削減)を改善することで解決することが多いです。
微生物はヒトやペットの代謝反応による産生物(皮脂など)や食べかす、汚れなどを栄養に生きており、微生物の産生物(排泄物)などが臭気の原因となります。
また、微生物はタバコ(化学化合物)とは異なり、生き物ですので対処をしないと物理的範囲や害虫などの二次的範囲の拡大を招く原因となります。
※範囲が広がると改善の難易度が急激に高まります。
臭いの原因を理解し、見えない原因物まで適切に除去できないとオゾン発生器の効果が十分に発揮できない結果になってしまうのです。
原因7.機器が故障している
オゾン脱臭機の効果がない原因の7つ目は、機器そのものが故障していることです。
長期間使用していると、内部のフィルターや放電管(オゾンを発生させる部品)が劣化し、十分なオゾンが発生しなくなってしまいます。
購入してから数年経過している機器や、部品の寿命が短い機器では、見た限りでは正常に動いていても、実際にはほとんどオゾンが出ていないケースもあるのです。
2.オゾン脱臭機の効果が出ないときの対処法
オゾン脱臭機の効果がないときに試すべき対処法は下記の通りです。
- 換気と清掃を徹底してから使用する
- サーキュレーターや扇風機で空気を循環させる
- 適切な時間で稼働させる
- 複数回に分けて使用し、徐々に臭いを薄める
それぞれの対処法について、詳しく見ていきましょう。
対処法1.換気と清掃を徹底してから使用する
オゾン脱臭機の効果がないときにまずしたいのは、使用する前に換気と清掃を徹底することです。
臭いの元となるゴミや汚れ、カビなどが残っているとオゾンで臭い成分を一時的に分解してもすぐに臭いが戻ってきてしまいます。
そのためまず部屋を換気して空気を入れ替え、掃除をして目に見える汚れやホコリを取り除いてください。
清掃を徹底してから機器を使えば、オゾンが臭いのもとに直接作用しやすくなります。
もしカビや染み込んだ汚れがある場合は、専用のクリーナーで処理してから使うようにしてください。
対処法2.サーキュレーターや扇風機で空気を循環させる
オゾン脱臭機の効果がないときには、サーキュレーターや扇風機を使って、部屋の空気を動かすのも有効な方法です。
オゾンは空気よりも重いため機器の周辺にとどまりやすく、部屋全体に行き渡りにくいという特徴があります。
サーキュレーターや扇風機で空気を循環できれば、オゾンが部屋の隅々まで届くようになり、効果がないと感じていた場所にも作用します。
クローゼットの中や家具の裏側、天井付近など空気が滞りやすい場所にも風を送るようにしましょう。
サーキュレーターを使う場合はオゾン脱臭機の近くに置いて、上向きや斜めに風を送ると効率よく空気が循環します。
対処法3.適切な時間で稼働させる
オゾン脱臭機の効果がないときは、臭いの強さに応じて十分な時間をかけてください。
家庭用の機器で部屋全体を処理する場合、最低でも30分〜1時間程度は稼働できるといいでしょう。
タバコ臭やペット臭など、長年染み付いた臭いの場合、1時間以上の連続稼働が必要なケースも少なくありません。
また、機器の取扱説明書に記載されている推奨稼働時間が守られているかも同時にチェックしてください。
対処法4.複数回に分けて使用し、徐々に臭いを薄める
オゾン脱臭機の効果がないときに試したい最後の対処法は、1回で完璧に消そうとせず、複数回に分けて使用することです。
長年染み付いた強い臭いの場合、一度の処理で完全に消えるケースはほとんどありません。
1日目に1時間稼働させ、翌日にもう一度1時間稼働させるといったように、回数を重ねて徐々に臭いを薄めてください。
特にペット臭が染み込んだカーペットやタバコ臭が染み付いた壁紙などは、複数回の処理を繰り返しましょう。
※オゾン発生器の出力性能によりますが、オゾン物質は刺激臭と嗅覚の感度を低下させる効果があります。
3.それでもオゾン脱臭機の効果が出ないときは専門業者への相談がおすすめ
ここまで紹介した対処法を試してもオゾン脱臭機の効果がないと感じる場合は、専門業者への相談をおすすめします。
家庭用の機器には出力や適用範囲に限界があり、強い臭いや広範囲に染み込んだ臭いには対応しきれません。
家庭用のオゾン脱臭機の発生量は数千〜数万μg/hと機種によって異なり、低出力の機器では十分な効果が得られないケースもあります。
一方で業者なら家庭用よりも数十倍の出力を持つ高濃度オゾン発生機や特殊な消臭剤、専門的なノウハウを持っており、臭いの再発を防ぐための撤去やオゾン処理を組み合わせた対応が可能です。
染み込んだ臭いやカビが広がった部屋など、家庭用機器で手に負えない状況では、プロに相談するのも選択肢となります。
4.高濃度オゾンが必要なケースを4つ紹介!
ここでは、専門業者による高濃度オゾン処理が必要な4つのケースを紹介します。
- 喫煙歴が長い部屋のタバコ臭がある場合
- 広範囲に広がった部屋のカビ臭がある場合
- ペット臭や体臭が染み込んだ布製品に対する消臭
- 事故物件や孤独死現場など特殊清掃が必要な場合
それぞれのケースについて、詳しく見ていきましょう。
ケース1.喫煙歴が長い部屋のタバコ臭がある場合
まず高濃度オゾンが必要なのは、長年タバコを吸い続けた部屋の臭いがある場合です。
タバコの煙に含まれるヤニは、壁や天井、エアコン内部にまで染み込み、表面だけを処理しても効果がないためです。
ヤニは油性の物質で、オゾンだけでは分解しきれない場合が多く、高濃度のオゾンと専門的な清掃を組み合わせた処理が必要になります。
- 壁紙
- カーテン
- カーペット
- 天井裏
- エアコンのフィルター
- 換気扇の内部 など
これらに付着したヤニは、丁寧に清掃してから処理したとしても簡単には消えません。
特に何度掃除してもオゾン脱臭機の効果がないというケースに当てはまるなら、専門業者による高濃度オゾン処理がおすすめです。
ケース2.広範囲に広がった部屋のカビ臭がある場合
高濃度オゾンが必要なケースの2つ目は、広範囲にカビが発生し、カビ臭が部屋全体に広がっている場合です。
カビは壁や床、天井などの建材の内部で菌核を成長させ、表面を拭いただけでは完全に取り除けないため、家庭用のオゾン脱臭機では効果が出にくくなります。
カビの発生によりいる範囲が広いほど、より高濃度のオゾンで長時間処理しなくてはなりません。
また壁紙の裏や床下など、目に見えない部分にカビが潜んでいる可能性も考えられます。
もしカビ臭がひどく、何度掃除しても効果がないと感じているなら業者に依頼しましょう。
ケース3.ペット臭や体臭が染み込んだ布製品に対する消臭
高濃度オゾンが必要なケースの3つ目は、ペット臭や体臭が染み込んだソファ、カーペット、寝具などの布製品の消臭です。
ペットの尿や体液、人の汗などは繊維の奥深くまで浸透し、表面を拭くだけでは効果がないためです。
長期間使用したソファやカーペットは、臭いの成分が何層にも重なって染み込んでおり、家庭用のオゾン脱臭機では内部まで届きません。
ペット臭や体臭をすっきりとキレイにしてリセットしたいのであれば、業者の高濃度オゾン処理と特殊洗浄の組み合わせがおすすめです。
ケース4.事故物件や孤独死現場など特殊清掃が必要な場合
高濃度オゾンが必要なケースの4つ目は、事故物件や孤独死現場など、特殊清掃が必要な場合です。
体液が床下に染み込むとそこから長期間にわたって悪臭が発生し続けるため、一般の清掃では床の表面を拭き取るだけでは効果がありません。
汚染された部分の撤去やオゾン処理を行って初めて、完全に臭いを消せます。
業者であれば、死臭が染み込んだ床や壁を撤去し、そのあとに高濃度オゾンで空間全体の除菌・消臭が可能です。
また、臭いが戻らないかをチェックする工程もあり、再発を防ぐための対策が徹底されているのも利点と言えます。
5.信頼できる業者を選ぶ4つのポイント
オゾン脱臭機の効果がないと感じて専門業者に依頼する際、信頼できる業者を選ぶためのポイントを4つ紹介します。
- オゾンの濃度が高い機器を使用しているか
- 効果だけではなくダメージへの配慮もされているか
- 臭いの種類に応じた対処へのノウハウがあるか
- 見積もりや作業内容が明確
これらのポイントを押さえて、業者選びの心配を減らしてください。
ポイント1.オゾンの濃度が高い機器を使用しているか
信頼できる業者を選ぶポイントの1つ目は、高濃度のオゾンを発生できる業務用機器を使用しているかです。
業務用の機器は家庭用よりも数十倍の出力を持ち、強い臭いや広い範囲にも対応できます。
その中でも50万円以上の高価な業務用機器を導入している業者は、本格的な脱臭処理が可能です。
逆に、安価な機器しか持っていない業者では十分な効果が得られず、オゾン脱臭機の効果が現れないという結果になりかねません。
業者に依頼する際は「どのような機器を使用していますか?」「オゾンの濃度はどのくらいですか?」と質問し、高濃度対応の機器を使っているかを確認してください。
ポイント2.効果だけではなくダメージへの配慮もされているか
信頼できる業者を選ぶポイントの2つ目は、オゾンの効果だけでなく、家具や内装へのダメージにも配慮しているかです。
高濃度のオゾンは、臭いの分解に長けている一方で素材を傷める可能性もあります。
例えば、以下の製品はオゾンに長時間さらされると劣化しやすい代表例です。
- ゴム製品
- 一部のプラスチック
- 革製品 など
何も配慮せずに処理を行うと、臭いは消えても家具や内装が傷んでしまい、後悔することになります。
「この家具は別の部屋に移動させましょう」「この素材はカバーをかけて保護します」といった提案をしてくれる業者を選ぶことで失敗を減らせます。
ポイント3.臭いの種類に応じた対処へのノウハウがあるか
信頼できる業者を選ぶポイントの3つ目は、臭いの種類ごとに適切な対処法を提案できるノウハウを持っているかです。
タバコ臭、カビ臭、ペット臭、死臭など、臭いの種類によって発生源や対処法が異なります。
例えば、タバコ臭はヤニの除去が必要であり、カビ臭はカビそのものを除去してから脱臭しなければ再発してしまうのです。
こうした違いを理解せず「とにかくオゾンを使う」という姿勢の業者に当たってしまうと十分な効果が得られません。
信頼できる業者であれば、現地調査を行い「この臭いはペットの尿が原因なので、まず特殊洗浄を行ってからオゾン処理をします」といった具体的な提案をしてくれます。
また、過去の施工事例を示して、同じような臭いに対応した実績があるかも確認すると良いでしょう。
ポイント4.見積もりや作業内容が明確
信頼できる業者を選ぶポイントの4つ目は、見積もりや作業内容が明確かどうかです。
悪徳業者の中には、最初は安い料金を提示しておきながら作業後に「追加費用が発生しました」と高額な請求をしてくるケースがあります。
また、「何をどこまでやってくれるのか」が曖昧なまま契約すると、期待していた効果も得られません。
そのため現地調査を行ったうえで、以下を明確に説明してくれるか確認してください。
- どの範囲を処理するのか
- どのくらいの時間をかけるのか
- どのような機器を使うのか
- それぞれ料金はいくらか
また、複数の業者に見積もりを依頼して比較できれば、適正な料金の業者を選べます。
「高額な料金を払ったのに効果がなかった」という最悪の結果になりかねないため、見積もりと作業内容は明確にしてもらいましょう。
6.オゾン脱臭機の効果が出ないときはSpread株式会社へご相談ください!
オゾン脱臭機の効果がないと感じたら、ぜひSpread株式会社へご相談ください。
私たちは、高額な高濃度業務用オゾン発生機を使用し、サーキュレーターで空気を循環させながら、家具や内装へのダメージを抑える工夫を徹底しています。
また、IICRC(国際的な清掃・修復の認証機関)やNPO法人カビ相談センターなどの専門団体に加盟しており、臭いの種類ごとに正しいアプローチが可能です。
臭いの悩みを根本から解決したい方は、ぜひSpread株式会社にお問い合わせください。
無料見積もりも承っております。
>>復旧・修復・回復・除去・掃除にお困りならSpread株式会社にお任せください
7.オゾン脱臭機の効果がないときは適切に対処しましょう
オゾン脱臭機の効果がないと感じる背景には、さまざまな原因があります。
まずは、原因を特定し、換気・清掃・空気の循環・適切な稼働時間の確保・複数回の使用といった対処法を試してみましょう。
それでも効果がない場合は、家庭用機器の限界を超えた状況である可能性が高いため、専門業者への相談が確実です。
Spread株式会社は、高濃度オゾン機器と専門知識を用いて臭いの悩みの根本解決を目指します。
オゾン脱臭機の効果がないとお悩みなら、ぜひ一度ご相談ください。





