カビ取り業者の見積もり相場は?業者に依頼するメリットや優良業者の見極め方

カビ取り業者の見積もり相場は?業者に依頼するメリットや優良業者の見極め方
  • カビ取りの業者に頼むと、いったいいくらかかるんだろう?
  • 見積もりを取る前に相場を知っておきたい
  • 業者選びのポイントを押さえておきたい

このような悩みを抱えている方は少なくないでしょう。

カビは放置すると健康被害を引き起こす可能性があり、早めの対処が重要です。

とはいえ、カビ取りを業者に依頼する際の費用は、作業範囲や状態によって大きく変わるのも事実です。

そこで本記事では、カビ取り業者の見積もり相場から、信頼できる業者の見極め方、依頼すべきケースまで、具体的に解説します。

カビの悩みを抱えている方や業者に依頼を検討している方は、適切な判断の参考として、ぜひ最後までご一読ください。

1.カビ取り業者の見積もり相場は?

カビ取り業者の見積もり相場は?

カビ取り業者の見積もり相場は1㎡あたり2,000〜3,000円程度ですが、これは最低料金の目安です。

実際の見積もりでは、人件費や交通費、カビ取り剤、防カビ材などの諸経費が加算されるため、料金は上がります。

一般的な作業内容と料金の目安は以下のとおりです。

作業範囲や建物の状態、カビの種類や程度によって大きく変動します。

作業内容目安料金
全工程18万円前後
カビ除去(水周り・窓付近など)数万円
初期対応費(排水・泥除去など)数万円
乾燥・消毒数万円

実際の見積もりでは、8万円から20万円程度の金額帯が最も多いです

また、目視できない箇所にまでカビが広がっているケースも多く、作業を進める中で追加の処理が必要になることも少なくありません。

そのため、当初の予想より見積もりが高くなる可能性も考慮しておきましょう。

見積もりの精度を上げるためには、事前の現地調査が重要です。

複数の業者から見積もりを取り、作業内容や料金の内訳を詳しく確認することをおすすめします。

2.カビ取り業者に依頼するメリット4つ

カビ取り業者に依頼するメリット5つ

カビ取り業者に依頼する4つのメリットについて、詳しく解説します。

  • カビの菌核または芽胞を除去できる
  • 自分でやる手間がかからない
  • 広範囲のカビ取りにも対応できる
  • カビの健康被害を回避できる

メリットをそれぞれ見ていきましょう。

メリット1.カビの菌核または芽胞を除去できる

業者は、カビの菌核または芽胞を除去することが可能です。

最初にカビの種類や発生原因を正確に判断し、適切な薬剤や器具を選びます。

一般の方が使う市販のカビ取り剤では、視覚的な除去に留まってしまうのが現状です。

そのため、使用する薬剤は市販品とは異なるプロ仕様の高濃度タイプです。

そのため、プロの業者に依頼しなければ使えないことから、確実にカビを根元から除去できる手段として有用です。

メリット2.自分でやる手間がかからない

カビ取りを業者に依頼することで、面倒な作業から解放されるメリットもあります。

カビ取りは想像以上に体力と時間を必要とする作業で、特に天井や壁などの高所作業は、首や腕に大きな負担がかかります。

自分で行う場合、作業の準備から後片付けまで含めると、丸一日以上かかることも珍しくありません

さらに、不適切な方法で作業を行うと、カビが再発してしまう可能性も高くなります。

業者に依頼すれば、短時間で確実にカビを除去してくれるため、自分の時間を有効活用できます。

また、プロの技術で確実に除去するため、再発のリスクも減らせるでしょう。

メリット3.広範囲のカビ取りにも対応できる

広範囲に発生したカビの除去は、個人での対応が困難で、残存している箇所から再び広がってしまいます。

また、個人で行う場合、薬剤の量や作業時間の制限から、複数回にわけて作業せざるを得ません。

一方で業者は複数人での作業体制を組むことができ、効率的な作業が可能です。

また、必要な薬剤や機材も十分な量を用意できるため、広範囲のカビでも一度に対応できます。

さらに、短時間で確実に広範囲のカビを除去できるため、再発のリスクも最小限に抑えられます。

メリット4.カビの健康被害を回避できる

カビの胞子やカビが産生する毒素(マイコトキシン)は、人体に悪影響をおよぼす可能性があるため、業者に依頼することでカビの健康被害も回避できます。

個人でカビ取りを行う場合、適切な防護具の準備も不十分になりやすく、長時間カビやカビ除去剤に接触することで、アレルギー症状や呼吸器系の問題が発生することも想定されます。

一方で、業者がカビ取りする場合、専門の防護具を着用して、作業は短時間で完了です。

そのため、カビによる健康被害のリスクを最小限に抑え、作業後の清掃も徹底的に行うことで残存したカビ胞子による二次被害も防げます。

3.カビ取りの優良業者の見極め方3つ

カビ取りの優良業者の見極め方3つ

カビ取り業者を選ぶ際には、信頼できる優良業者かどうかの見極めが重要です。

以下の3つのポイントを確認して、優良業者を見極めましょう。

  • 無料の見積もりに対応しているかどうか
  • 実績が豊富かどうか
  • 丁寧な説明や対応をするかどうか

適切な業者選びができれば、安全で確実なカビ取り作業を期待できます。

見極め方1.無料の見積もりに対応しているかどうか

優良なカビ取り業者の第一の特徴は、無料見積もりに対応していることです。

基本的に、多くの信頼できる業者は見積もり費用を請求しません

見積もり費用を要求する業者は、要注意と考えましょう。

なぜなら、複数の業者から見積もりを取得して比較検討することは、適正価格での依頼に不可欠だからです。

また、見積もりの段階で費用が発生すると、業者選びの幅が狭まってしまいます。

信頼できる業者は、現地調査を含めた詳細な見積もりを無料で提供してくれます。

このような業者を選ぶことで、納得のいく価格でカビ取り作業を依頼できるでしょう。

見極め方2.実績が豊富かどうか

カビ取り作業は高度な専門性が必要な作業となることから、豊富な実績を持つ業者を選ぶことも重要です。

実績豊富な業者は、さまざまなケースに対応してきた経験があるため、専門的な薬剤や機材を適切に使用できます。

また、壁や床下、天井裏などの構造部分にカビが発生している場合も、的確な対策を講じることができます。

建物への影響を最小限に抑えながら、効果的なカビ取り作業を実施できるのです。

施工実績や過去の作業例を確認することで、業者の信頼性を判断できます。

実績が少ない業者は、予期せぬトラブルを引き起こす可能性があるため避けましょう。

見極め方3.丁寧な説明や対応をするかどうか

丁寧な説明や対応をするカビ取り業者は、顧客満足度を重視している証です。

優良業者はカビの状況や必要な作業内容を分かりやすく説明してくれ、見積もり内容や作業工程についても、詳細な説明を提供します。

対応が雑な業者は、作業中のトラブルや予期せぬ追加費用が発生するリスクも高くなります。

初回の問い合わせ時から、対応の丁寧さを確認することが大切です。

信頼関係を築ける業者を選ぶことで安心して作業を任せられますし、アフターフォローまで含めた充実したサービスも期待できます。

4.カビ取り作業の流れは全部で4ステップ!

カビ取り作業の流れは全部で4ステップ!

カビ取り業者に依頼する際の作業の流れを理解しておくことで、スムーズな対応が可能になります

作業の流れは以下の4ステップで進んでいきます。

  • 事前調査でカビの状態を確認
  • 見積もりで費用と作業内容を明確化
  • 作業実施で専門的なカビ取りを実行
  • 作業完了後のアフターフォローで安心をサポート

各ステップをそれぞれ解説します。

流れ1.事前調査

カビ取り業者に依頼が決まったら、まず事前調査からです。

業者は専門的な目線でカビの状態や範囲を詳しく確認しながらカビの種類や発生原因、被害の程度などを総合的に判断し、調査結果に基づいて最適な対処方法を提案してくれます

多くの業者は事前調査を無料で実施しているため、できるだけ無料対応している業者を選ぶことをおすすめします。

複数の業者に事前調査を依頼することで、より正確な状況把握が可能です。

流れ2.見積もり

事前調査が終わると、業者から見積もりが提示されます。

この段階では、先に触れたように必ず複数の業者から見積もりを取ることが重要です。

見積もりには、作業内容や使う薬剤、施工方法などの詳細が記載されています。

各業者の見積もりを比較することで、適正価格や作業内容の違いが分かりやすくなります。

見積もり確認時には、料金の内訳や追加費用の有無を必ず確認しましょう。

不明な点があれば、その場で質問して解消することが後々のトラブル防止につながります。

流れ3.作業の実施

見積もり内容に合意したら、作業日程を調整し、契約内容に基づいて実際のカビ取り作業を開始します。

カビ取り業者は、特殊な薬剤や専用機材を使用して効果的にカビを除去するため、作業中は室内の空気循環や養生など、安全面にも十分な配慮がなされます。

作業中に気になる点や不安な部分があれば、随時質問しましょう。

プロの技術と経験を活かした確実なカビ取りで、快適な環境を取り戻すためにも要望はしっかりと伝えてください。

流れ4.作業完了とアフターフォロー

カビ取り作業が完了したら、施工箇所の確認を丁寧に行います。

見積もりで提示された内容通りに作業が実施されているか、カビが完全に除去されているかを入念にチェックしてください。

作業完了後も一定期間の保証を用意している業者もいるので、保証内容や期間を確認することをおすすめします。

保証期間内にカビが再発した場合は、無償で再施工に対応してくれるでしょう。

また、カビ予防のためのアドバイスや定期的な点検サービスを提供する業者もあります。

アフターフォローの充実度は業者選びの重要なポイントにもなるため、ぜひ聞いてみてください。

5.カビ取り業者に依頼すべきケース4選

カビ取り業者に依頼すべきケース4選

以下の4つのケースに該当する場合は、迷わずカビ取り業者に依頼をおすすめします

  • カビが広範囲に発生している
  • 天井裏にカビが生えている
  • カビ取り以外の作業も必要な場合
  • カビを隠すために塗装した場合

上記のケースで、それぞれどうして依頼すべきなのか解説します。

ケース1.カビが広範囲に発生している

カビが広範囲に発生している場合は、迷わず業者に依頼することをおすすめします。

個人でカビ取りできる範囲には限界があるためです。

カビ取りに必要な専用の薬剤や機械をすべてそろえるのは、個人では難しいです。

また、広範囲のカビ取りには相当な時間と手間がかかってしまいます。

さらに、カビを放置する期間が長くなればなるほど、深刻な健康被害を引き起こすリスクも高まります。

一方、専門業者であれば広範囲のカビであっても、効率的に作業を進められることはすでにお伝えしたとおりです。

そのため、広範囲にカビが発生している場合は、早めに業者に相談することをおすすめします。

見積もりを取得して、適切な対応を検討しましょう。

ケース2.天井裏や床下にカビが生えている

天井裏や床下にカビが生えている場合も、必ず業者への依頼を検討しましょう。

天井裏や床下のカビ取りは、個人で行うには危険が伴う作業だからです。

天井裏や床下でのカビ取り作業中に誤って天井板とともに落下してしまうことで、重大な事故につながりかねません。

また、天井裏や床下のカビは部屋全体にカビ胞子を撒き散らす原因となり、部屋全体のカビ汚染を加速させてしまう恐れもあります。

カビが広まると住人の健康被害にも直結する上、危険を伴う作業なので必ず専門業者に任せましょう。

ケース3.カビ取り以外の作業も必要な場合

カビ取り以外の作業も必要な場合は、業者への依頼がベストな選択肢となります。

カビ取りだけでは、再発防止が不十分なケースも多いためです。

特に、カビの発生しにくい環境づくりには、防カビ塗料や防湿剤、断熱剤などの使用が欠かせません。

また、水漏れなどカビの原因となる箇所の修理も必要です。

この作業を個人で行うのは、技術的にも時間的にも困難ですが、専門業者であればカビの発生原因や環境に応じた最適な対策を提案できます。

長期的な視点で見ても快適な住環境を維持できることから、複合的な作業が必要な場合は、業者に相談することをおすすめします。

ケース4.カビを隠すためにクロス貼替や塗装をした場合

カビを隠すためにクロス貼替や塗装をした場合も、専門業者への依頼が必要です。

壁やペンキで何重にも塗り重ねられている場合、適切な処理が必要だからです。

このような状況では、まず塗装を剥がす作業が必要となります。

その後で、本来のカビ取り作業に入ることになります。

そのため、通常のカビ取り作業と比べて、費用も時間もかかってしまうのが現状です。

とはいえ、このような状態を放置すれば、カビの状況は確実に悪化します。

このことから、早期に業者に依頼するべきなのです。

6.個人でできないカビ取りは業者に依頼して早く終わらせよう

カビ取りの見積もりは、作業範囲や状態によって大きく変動することがお分かりいただけたでしょうか。

一般的な相場を知っておくことで、適正価格での依頼が可能になります。

業者に依頼するメリットは、専門的な技術と知識を活かした確実なカビ除去が期待できる点です。

特に、広範囲のカビや天井裏など、個人では手が届きにくい場所のカビ取りには、プロの技術が不可欠です。

特に、広範囲のカビ発生や天井裏のカビ、塗装の下に隠れたカビなど、個人での対応が難しいケースでは、迷わず業者への依頼をおすすめします。

複数へ見積もりを取って比較検討し、ご自身に合った業者を選んでください。

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