お風呂の追い焚き配管は洗浄必須！効果的な洗浄方法や業者に依頼するメリットについても解説
「お風呂に黒いカスが浮いている」「お湯が濁っている」「追い焚きの効きが悪い」と感じる場合、実は追い焚き配管の汚れが原因かもしれません。
追い焚き配管は、定期的な洗浄が必須です。
目に見えない配管内部には皮脂や入浴剤の成分、さらには細菌まで蓄積しているからです。
この記事では、追い焚き配管が汚れる原因から洗浄方法、プロに依頼するメリットまで詳しく解説します。
適切なタイミングで正しい洗浄を行えば、お風呂の衛生環境が改善され、追い焚き機能も長持ちします。
快適なバスタイムを取り戻すための知識を身につけましょう。
目次
１．お風呂の追い焚き配管は洗浄が必須！汚れる原因３つ
なぜ追い焚き配管が汚れるのか、その主な原因は以下の3つです。
- 皮脂による汚れ
- 入浴剤による汚れ
- お風呂に繁殖する菌による汚れ
この汚れが複合的に作用することで、追い焚き配管内部は想像以上に不衛生な状態になっています。
それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
原因１．皮脂による汚れ
追い焚き配管が汚れる1つ目の原因は、私たちの体から出る皮脂です。
入浴中、体からは約1グラムの皮脂が湯船に溶け出します。
この皮脂が時間の経過とともに酸化し、固形化してしまうのです。
皮脂汚れが配管内で蓄積すると、さまざまな問題が発生します。
まず目立つのが追い焚き効率の低下です。
配管内の汚れが熱の伝わりを妨げるため、お湯が温まるまでに時間がかかります。
黒いカスが湯船に浮かぶこともあります。
配管内の皮脂汚れが剥がれ落ちたものです。
ひどい場合は配管が詰まり、追い焚き機能が使えなくなることもあります。
「最近お湯の温まりが遅い」「黒い浮遊物が気になる」という状態であれば、皮脂汚れの蓄積を疑いましょう。
原因２．入浴剤による汚れ
追い焚き配管が汚れる2つ目の原因は、入浴剤の残留成分です。
バスボム、バスオイル、炭酸系入浴剤などは配管に影響を与えます。
入浴剤の成分が配管内で皮脂と結合すると、石鹸カスのような固形物になります。
この固形物は通常の洗浄では落ちにくく、配管内にこびりついてしまうのです。
例えば、オイル系の入浴剤を使った後に追い焚きをすると、オイル成分が配管内に付着します。
これが皮脂と結合して固まると、頑固な汚れとなって蓄積します。
「入浴剤を使った翌日、お湯が濁る」「追い焚きすると入浴剤の香りが強くなる」といった症状があれば、入浴剤による汚れが疑われるでしょう。
入浴剤を使用する場合は、追い焚きを控えるか、使用後に配管洗浄を行うことをおすすめします。
原因３．お風呂に繁殖する菌による汚れ
追い焚き配管が汚れる3つ目の原因は、細菌の繁殖です。
お風呂は湿度が高く、皮脂や入浴剤の成分が豊富にあるため、細菌にとって絶好の繁殖環境となります。
注意すべきなのは、レジオネラ菌、大腸菌、黒カビなどの微生物です。
この細菌は追い焚き配管内で増殖し、バイオフィルムと呼ばれる保護膜を形成します。
このバイオフィルムは通常の洗剤では落ちにくく、専用の洗浄方法が必要になります。
「追い焚きすると嫌な臭いがする」「お湯に不自然な濁りがある」といった症状は、細菌汚染の可能性が高いです。
梅雨時や夏場は細菌が繁殖しやすいため、健康面を考えても、細菌による汚れは定期的に除去することが大切です。
放置すると、皮膚トラブルや体調不良の原因になることもあります。
２．追い焚き配管を洗浄する２つの方法
追い焚き配管の汚れを除去するには、大きく分けて2つの方法があります。
- 自力で洗浄する
- 業者に依頼する
どちらの方法も効果的ですが、汚れの程度や配管の状態によって最適な選択は異なります。
それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
方法１．自力で洗浄する
自力で追い焚き配管を洗浄する場合は、以下の手順で行います。
- 浴槽に40℃のお湯を張る
- 洗浄剤を規定量入れる
- 追い焚きを10分間運転する
この方法は比較的簡単で、定期的なメンテナンスとして効果的です。
ただし、以下の注意点があります。
- 洗浄中は換気をよくする
- 洗浄後は3回以上お湯を入れ替える
- 洗浄剤を使用する前日は入浴剤を使わない
また、市販の洗浄剤の種類としては以下が挙げられます。
なお、塩素系の洗浄剤を使用する場合は、刺激臭が発生するため、窓を開けるなどして換気を徹底しましょう。
- 塩素系（強力だが刺激臭あり）
- 酵素系（安全だが効果はやや緩やか）
- クエン酸系（環境にやさしいが頑固な汚れには不向き） など
いずれにおいても、汚れの状態に合わせて選ぶことが大切です。
方法２．業者に依頼する
追い焚き配管の洗浄を業者に依頼すると、専門的な知識と経験を持つプロによる確実な洗浄を受けられます。
業者は高圧洗浄機や専用の洗浄剤を使用するため、目に見えない配管奥の汚れまで除去できます。
長期間洗浄していない場合や、黒いカスが大量に出るなど汚れがひどい場合は、業者への依頼がおすすめです。
自力での洗浄では落としきれない頑固な汚れも、プロの技術で解決できます。
料金相場は、戸建ての場合が15,000円〜25,000円、マンションの場合は12,000円〜20,000円程度です。
ただし、築年数や配管の状態、エリア、オプションサービスの有無などによって変動します。
業者に依頼する際は、複数の業者から見積もりを取り、サービス内容や料金を比較することをおすすめします。
実績や口コミも確認して、信頼できる業者を選びましょう。
３．追い焚き配管を洗浄するべきタイミングは？
追い焚き配管を洗浄すべき主なタイミングは以下の3つです。
- 具体的なサインが出ている場合
- 定期的に清掃する場合
- 大掃除を行う場合
それぞれのタイミングについて詳しく見ていきましょう。
タイミング１．具体的なサインが出ている場合
追い焚き配管の汚れがひどくなると、いくつかの明確なサインが現れます。
以下のような症状が見られたら、すぐに洗浄を検討しましょう。
- 追い焚きをすると黒い浮遊物が湯船に出てくる
- お風呂のお湯に不自然な濁りが生じる
- 追い焚き機能を使うと独特の臭いがする
- 追い焚きの際の動作音が以前より大きくなった
- 追い焚きの効きが悪くなり、温まるまでに時間がかかるようになった
黒い浮遊物や濁りは、配管内の汚れが剥がれ落ちている証拠です。
このような状態を放置すると、配管の詰まりや機器の故障につながる可能性があります。
臭いや動作音の変化も見逃せないサインです。
細菌の繁殖や配管内の詰まりが、これらの症状を引き起こします。
「最近なんだかおかしいな」と感じたら、まずは自分で洗浄してみて、改善しない場合は業者に相談することをおすすめします。
タイミング２．定期的に清掃する場合
追い焚き配管は、使用頻度や家族構成に応じて定期的に洗浄することが大切です。
以下は、一般的な推奨洗浄頻度です。
- 4人家族で毎日追い焚きを使用 → 3か月に1回程度
- 2人家族で週3回程度の使用 → 6か月に1回程度
- 単身で週1〜2回の使用 → 年1回程度
ただし、上記はあくまで目安です。
入浴剤の使用頻度や家族の体質（皮脂の量など）によっても汚れの蓄積速度は変わります。
自らの家庭の状況に合わせて、適切な頻度を見つけることが大切です。
定期的な洗浄を習慣にすることで、大がかりな洗浄が必要になるのを防ぎ、追い焚き機能を長く快適に使うことができます。
タイミング３．大掃除を行う場合
季節の変わり目や大掃除のタイミングで、追い焚き配管の洗浄を行うのも効果的です。
例えば、梅雨時期は室内の湿度が上がり、お風呂場はさらに湿度が高くなります。
この環境は細菌やカビの繁殖に最適なため、梅雨入り前に徹底的な洗浄を行い、梅雨時期の衛生環境を保つことができます。
また、冬は毎日追い焚きを使う機会が増えるため、配管内が清潔な状態であることが重要です。
秋の大掃除のタイミングで追い焚き配管も洗浄しておけば、冬を通して快適にお風呂を使うことができます。
年末の大掃除も、追い焚き配管洗浄のタイミングの1つで、一年の汚れをリセットし、新年を清潔な状態で迎えることができるでしょう。
４．追い焚き配管の洗浄を業者に依頼する３つのメリット
自力での洗浄も効果的ですが、プロの業者に依頼することで得られる以下のようなメリットもあります。
- さまざまな汚れに対応できる
- 自力では除去できない汚れも落とせる
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
メリット１．さまざまな汚れに対応できる
業者に依頼するメリットは、さまざまな種類の汚れに適切に対応できることです。
追い焚き配管の内部はブラシなどでこすって洗浄することができないため、家庭での洗浄は使用する洗浄剤の性能や量、作業手順に大きく左右されます。
例えば、皮脂汚れには酵素系洗剤が効果的ですが、バイオフィルムには塩素系洗剤が必要です。
家庭では一種類の洗浄剤しか使わないことが多いため、すべての汚れに対応することは難しいのです。
一方、プロの業者は汚れの種類や程度に応じて、複数の薬剤を組み合わせた洗浄を行います。
専用の機材や高圧洗浄技術を用いることで、配管の奥深くまで洗浄できます。
定期的に自分で洗浄していても、完全に汚れを落とし切れていないことも多いです。
業者に依頼すれば、目に見えない部分まで徹底的に洗浄してもらえるため、追い焚き機能を最大限に活かすことができます。
メリット２．自力では除去できない汚れも落とせる
追い焚き配管の中には、自力では除去できない頑固な汚れがありますが、業者に依頼することで綺麗になります。
長期間洗浄していない場合、汚れは固着して落ちにくくなります。
なかでも3年以上洗浄していない配管では、バイオフィルムが強固になりすぎて、一般的な市販の洗浄剤では除去できなくなりやすいです。
バイオフィルムは細菌が作る保護膜で、通常の洗剤では浸透しにくい性質を持っています。
配管の曲がり角や接続部分には汚れが溜まりやすく、自力での洗浄では届かないことも多いです。
こうした場所の汚れは、時間が経つにつれてさらに蓄積します。
業者は専用の高圧洗浄機や洗浄剤を使用するため、こうした頑固な汚れや届きにくい場所の汚れも除去できます。
「何度洗浄しても黒いカスが出る」「臭いが取れない」といった場合は、業者に相談するのがおすすめです。
５．追い焚き配管は定期的に洗浄しましょう
追い焚き配管は、皮脂や入浴剤の残留物、細菌の繁殖など、さまざまな原因で配管内は汚れていきます。
自力での洗浄も効果的ですが、頑固な汚れや機械部分のチェックには、プロの技術が必要です。
長期間洗浄していない場合や、明らかな症状が出ている場合は、専門業者を利用するのが有効です。
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