「床下に水が溜まっているのを発見したけど、自分で対処できるのかな」と不安になっていませんか?
床下浸水は、放置するとカビや腐朽菌の発生、建物の構造的な劣化を引き起こしかねません。
そこでこの記事では、床下浸水が発生したときに業者へ依頼すべきかの判断基準を解説します。
業者に依頼できる作業内容や費用相場、信頼できる業者の選び方まで網羅的に解説しているので、ぜひ最後までお読みください。
目次
1.床下浸水の処理は業者に依頼すべき?
被害の状況によりますが、床下浸水の処理は専門業者への依頼がおすすめです。
自力での対応が難しいケースでは、無理をせずプロの力を借りてください。
床下浸水を放置したり自力での対処が不十分だったりすると、以下のリスクがあります。
- カビや害虫の発生リスクが高まる
- 建物の基礎部分が劣化する
- 悪臭や感染症、アレルギーなどの健康被害の原因になる
特に必要なケースについては、次の見出しで詳しく解説します。
2.床下浸水で業者への依頼が推奨される6つのケース
床下浸水が発生したとき、業者への依頼を推奨したいケースは以下のとおりです。
- 水が大量に溜まっていて排出が難しい場合
- 枯葉や屑など異物が浮いている場合
- 水が断熱材・木材などに染み込んでしまった場合
- 浄化槽から水が溢れている場合
- 氾濫した川の水が流れてきている場合
- 小さな子ども・高齢者・アレルギー体質の家族がいる場合
いずれかに該当する場合は、専門業者への相談を検討してください。
ケース1.水が大量に溜まっていて排出が難しい場合
床下に水が大量に溜まっている状態では、バケツや手動ポンプだけでは対処できません。
判断基準としては、「床下を覗いたときに水面が見える」「足を踏み入れると水が溢れてくる」といった状態が該当します。
このような床下浸水の場合、バキュームポンプなどの専門機材が必要になるため、業者への依頼がおすすめです。
ケース2.枯葉や屑など異物が浮いている場合
床下に腐敗した植物や虫の死骸、汚泥などが浮いている場合は、衛生リスクが高い状態です。
「明らかに異臭がする」「黒ずんだ水や浮遊物が見える」といった状況であれば、このケースに該当する可能性が高いといえます。
水と同時に浸入してきたモノがある場合は水中に無数の微生物がいる可能性が高いです。
微生物の代謝反応により健康被害の要因となる有害な物質が産生される恐れがあるため、特に敏感肌の方や子どもは影響を受けやすいため注意してください。
このような床下浸水では、業者による安全な処理が必要です。
ケース3.水が断熱材・木材などに染み込んでしまった場合
床下の断熱材や木材に水が染み込んでいる場合、乾燥では不十分になりやすい状態です。
「触ると湿っている」「押すと水が染み出る」「乾燥させても数日後にまた湿気が戻る」といった状況であれば、業者への依頼を検討するのが良いでしょう。
床下浸水の箇所に水分が残ったままだと、カビが再発する原因になります。
さらにシロアリの発生原因にもなりやすく、建物の構造部分に深刻なダメージを与える可能性も捨てきれません。
建材が湿っている場合は、専門業者の乾燥機材を使った徹底的な乾燥が有効です。
ケース4.氾濫した川の水が流れてきている場合
川の氾濫によって床下に水が流れ込んだ場合、下水がその水に混入している可能性があります。
「濁った水が流入している」「川の近くに住んでいる」「大雨で川が氾濫した」といった状況であれば疑うべきです。
こうした下水混入の可能性がある床下浸水では、感染症のリスクが高くなります。
素人が対応すると健康被害を受ける恐れがあるため、専門業者に除菌と処理をしてもらうのが一般的です。
ケース5.小さな子ども・高齢者・アレルギー体質の家族がいる場合
「家族に乳幼児や小学生がいる」「高齢者が同居している」「喘息やアトピーなどのアレルギー体質の人がいる」といった場合、床下浸水による有害物質の影響を受けやすいため注意してください。
健康被害のリスクが高い家庭では、たとえ被害が軽微に見えても業者への依頼を推奨します。
プロの処理によってカビや細菌を徹底的に除去し、家族の健康を守れるからです。
再発リスクも最小限に抑えられるよう提案を受けられるため、数年単位での安心を確保できるのも利点です。
3.床下浸水で業者に依頼できる内容
床下浸水の処理を業者に依頼する場合、どのような作業を頼めるのでしょうか。
- 基本的な作業
- オプション作業
上記の順に詳しく見ていきましょう。
基本的な作業
まず、床下浸水の処理における基本的な作業は、以下のとおりです。
- バキュームポンプなどを使い、床下に溜まった水を吸い出す
- 機材や薬剤を使用して床下の洗浄作業を行う
- 業務用の送風機や除湿機を使い、床下を徹底的に乾燥させる
- 専門の消毒剤を使い、細菌やウイルスを除菌する
いずれの基本作業も、床下浸水による二次被害(カビや悪臭など)を防ぐために必須です。
オプション作業
基本作業に加えて、被害状況や家屋の状態に応じて以下のようなオプション作業も依頼できます。
- カビやシロアリ、その他害虫の発生を予防する薬剤の散布
- 水を吸った断熱材や腐食した木材の取り替え
- 床下の構造や配管の点検、必要に応じた補修工事
オプション作業は、床下浸水の再発防止や建物の長期的な保護に役立つサービスです。
例えば、断熱材が湿ったままだとカビの発生を誘発しやすく、木材の腐食も進みます。
また、断熱材の種類によっては断熱効果が著しく低下しますので状況に応じて交換を検討すべきです。
判断に困った場合は、業者に現地調査を依頼してどのオプションが必要か相談することをおすすめします。
4.床下浸水の処理を業者に依頼するメリット
床下浸水の処理を業者に依頼するメリットには、以下の3つが挙げられます。
- 確実な排水・乾燥・除菌ができる
- 再発防止やカビ・シロアリ対策につながる
- 保険の申請がスムーズになる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット1.確実な排水・乾燥・除菌ができる
業者に依頼すれば、気になる床下浸水の被害を受けた場所を徹底的に洗浄できます。
床下空間で機材や薬剤を使用して隅々まで対応するため、カビや悪臭の発生リスクを減らせるのはプロだからこそのメリットです。
通常、個人の掃除ではどうしても細かい部分まで対応できず、限界がきてしまいます。
業者なら家族が安心して暮らせる衛生的な環境を速やかに取り戻せるため、日常生活への影響を最小限に抑えられるのです。
メリット2.再発防止やカビ・シロアリ対策につながる
業者に依頼すると、単なる床下浸水の処理だけでなく、再発防止策を提案してもらえる点もメリットです。
「掃除だけ依頼できれば…」と考える方もいるかもしれませんが、ただ掃除するだけでは時間が経過するほど二次被害も拡大し、結果的に修繕費用が膨らんでしまいます。
早期に業者へ依頼してカビ・シロアリのリスクまでしっかりと対策できれば、高額な修繕コストも削減できるのです。
メリット3.保険の申請がスムーズになる
作業報告書や見積書といった書類を発行してもらえる点もメリットです。
これらの書類は、火災保険の水災補償や破損汚損補償を申請する際に役立ちます。
保険会社は被害の程度や作業内容を確認するため、専門業者が作成した詳細な報告書があると審査をスムーズ且つ有利に進められるのです。
5.床下浸水の処理を業者に依頼するデメリット
床下浸水の処理を業者に依頼する際には、デメリットも把握しなければなりません。
- 業者によって技術力や対応に差がある
- 日程調整に時間がかかることがある
ここでは、主な2つのデメリットを解説します。
デメリット1.業者によって技術力や対応に差がある
業者によって技術力や対応に差がある点はデメリットと言えます。
もし実績や保証のない業者に当たってしまうと、正確な被害状況が把握できずに不十分な施工となり、保険請求ができなかったり、追加で修繕が必要となる場合があるのです。
例えば、汚損破損の状況が確認ができなければ、保険申請に影響が発生しますし、乾燥が不完全なままだと、カビが大量発生します。
また、除菌不足で悪臭が残り続けるケースもあるでしょう。
このようなリスクを避けるためにも、慎重に業者を選定してください。
デメリット2.日程調整に時間がかかることがある
日程調整に時間がかかることがある点もデメリットと言えます。
災害発生時には、多くの家庭が同時に床下浸水の被害を受け、業者の予約が集中するからです。
予約が取れないケースも考えて、複数の業者に同時に問い合わせを行うようにしましょう。
6.床下浸水の処理を業者に依頼するときの費用相場
作業内容ごとの費用相場は以下の通りです。
| 作業内容 | 目安料金 |
| 初期対応費(排水・泥除去など) | 5万円〜15万円 |
| 洗浄・カビ除去 | 3万円~10万円 |
| 乾燥・除菌 | 10万円〜20万円 |
| 防カビ・防虫処理(オプション) | 3万円〜10万円 |
| 断熱材・部材交換(オプション) | 5万円〜20万円 |
| 全工程の総額(基本作業のみ) | 20万円~50万円 |
床下浸水の費用は、被害の範囲や建物の構造、使用する薬剤の種類によって変動します。
複数の業者から見積もりを取り、作業内容と金額のバランスを比較して選びましょう。
7.信頼できる業者の選び方
信頼できる業者を選ぶには以下のポイントを押さえてください。
- 対応実績・専門性を確認する
- 口コミ・評判を確認する
- 賠償責任保険に加入しているか確認する
- 複数社から見積もりを取って比較する
それぞれ解説します。
選び方1.対応実績・専門性を確認する
業者選びでは、専門性や過去の実績を必ず確認してください。
確認する際には、以下のチェックリストを参考にすると良いでしょう。
- 水害復旧の専門業者であるか
- 公式サイトに過去の施工事例が掲載されているか
- 作業に特化した専門資格を保有しているか
- 床下浸水の処理を行った実績があるか
床下浸水の対応は複雑で、状況に応じて適切な対処が求められます。
情報を事前に確認し、技術力の高い業者を見極めるようにしましょう。
選び方2.口コミ・評判を確認する
実際に床下浸水の処理を依頼した人の口コミや評判を確認しましょう。
特に注目すべきは、対応の速さ、作業の丁寧さ、見積もり料金の明確さ、コストパフォーマンスに関する口コミです。
これらが高評価であれば、信頼できる業者である可能性が高いです。
選び方3.賠償責任保険に加入しているか確認する
賠償責任保険に加入しているか確認するのも大切です。
万が一、床下浸水の処理中に配管を破損させたり、建材を傷つけたりした場合でも、保険でカバーされるため安心です。
万が一のトラブル時に備え、保険未加入の業者は避けることをおすすめします。
選び方4.複数社から見積もりを取って比較する
複数の業者から見積もりを取得して比較できれば、適正な価格か判断できます。
同じ作業内容でも、業者間で数万円から数十万円の価格差が生じるケースは珍しくありません。
床下浸水の処理を依頼する際は、最低でも3社から見積もりを取って比較するようにしましょう。
なお、見積もりを比較する際のポイントは以下の通りです。
- 作業内容が具体的に記載されているか(「一式」だけの記載は避ける)
- 追加料金の発生条件が明記されているか
- 保証内容(作業後のアフターフォローなどがあるか)
- 極端に安い見積もりがないか
8.床下浸水の処理はSpread株式会社へ
Spread株式会社は、IICRC(国際的な清掃・復旧の認証団体)に加盟し、水災復旧の豊富な実績を持つ専門業者です。
専門的な技術と機材で、安全かつ着実に処理できます。
床下浸水は、排水・乾燥・除菌・消臭まで一連の作業を適切に行わないと、再発や健康被害のリスクが残ります。
床下浸水でお困りの際は、お気軽にSpread株式会社へご相談ください。
9.床下浸水があったら信頼できる業者に依頼しましょう
床下浸水の被害の程度によっては、専門業者への依頼が必要になります。
業者選びでは、実績・専門性・口コミ・保険の加入状況を確認し、複数社から見積もりを取って比較してください。
Spread株式会社は、床下浸水の処理に豊富な経験を持つ専門業者として、確実な復旧作業をお約束します。
床下浸水でお困りの方は、お気軽にSpread株式会社へお問い合わせください。







