マンション売却の際、ハウスクリーニングをどの程度まで行うべきか迷っていませんか?
特に築年数が経過したマンションの場合、汚れや経年劣化が目立ちやすくなります。
そのため、自力での掃除では限界があると感じ、プロのハウスクリーニングが必要か悩む方も少なくありません。
本記事では、マンション売却時のハウスクリーニングの必要性から費用相場、業者選びのポイントまでわかりやすく解説します。
判断材料として、ぜひ参考にしてください。
目次
- 1.マンション売却前のハウスクリーニングは売主側の義務?
- 2.マンション売却時のハウスクリーニングが効果的なケースとは?
- 3.マンション売却前のハウスクリーニングで依頼できる内容
- 4.マンション売却前にハウスクリーニングをするメリット
- 5.マンション売却前にハウスクリーニングをするデメリット
- 6.マンション売却前のレストレーションで依頼できる作業内容
- 7.マンション売却前にレストレーションを行うメリット
- 8.マンション売却前にレストレーションを行うデメリット
- 9.マンション売却前にハウスクリーニングを依頼するときの費用相場
- 10.ハウスクリーニング業者の選び方
- 11.マンション売却時のハウスクリーニングはプロに依頼しましょう
1.マンション売却前のハウスクリーニングは売主側の義務?
一般的な中古マンションの売買では、ハウスクリーニングの実施は売主の法的義務ではありません。※ただし、引渡し条件は契約内容に従います。
業者に依頼するか、自分で清掃するかは売主の判断です。
しかし、実際の売却活動では、不動産会社が「清掃しておいたほうが良い」と推奨するケースが一般的です。
購入希望者は内覧時の第一印象を重視します。
室内が清潔だと好印象につながるからです。
反対に、汚れや臭いが残ると、築年数以上に古く見え、管理状態への不安を招きます。
そのため、スムーズな売却を目指すならハウスクリーニングは検討すべきだといえるでしょう。
2.マンション売却時のハウスクリーニングが効果的なケースとは?
マンション売却時にハウスクリーニングが効果を発揮しやすいのは、次の3ケースです。
- 築年数が経過していて汚れも目立つ場合
- 売却希望時期が決まっている場合
- 値引き交渉を避けたい場合
また、最近ではレストレーションという不動産資産価値を復旧するサービスも増えてきています。
レストレーションとは住環境衛生や構造物耐久の復旧・修復をするサービスでハウスクリーニングとは異なるサービスです。
ハウスクリーニングとレストレーションの違いを踏まえて、それぞれ詳しく解説します。
ケース1.築年数が経過していて汚れも目立つ場合
築10年以上経過したマンションでは、壁や床、水回りの経年劣化による汚れが内覧時の印象を左右します。
特に以下は、購入希望者にとってマイナスポイントに直結しやすい点です。
- ニオイ(タバコやペット、カビなど)
- 汚れ(壁や床、既存設備など)
- カビ(クロス裏や水回り、エアコンなど)
ニオイやカビなどは市販の洗剤やハウスクリーニングでは完全に除去することが難しく、レストレーションの技術と専用の薬剤や機材が必要となります。
見た目や臭気は衛生環境の悪化が表面化したものである可能が高いので、プロのレストレーションによって解決しておくべきといえるでしょう。
ケース2.売却希望時期が決まっている場合
転職や転勤、住み替えなどで売却時期が明確に決まっている場合も、ハウスクリーニングの効果は特に高いといえます。
内覧後の検討期間を短縮し、早期の成約につなげやすくなるためです。
競合物件との差別化という点でも、清潔で整った室内はほかの物件よりも印象に残りやすく、購入希望者の記憶に残る可能性も高まります。
フローリングのワックスもムラなく仕上がり、見栄えが整います。
ケース3.値引き交渉を避けたい場合
マンションの売却においては「リフォーム代を考慮して値引きしてほしい」といった価格交渉を受けやすくなります。
そこであらかじめマンション売却前にクリーニングを行っておけば、このような値引き交渉の材料を減らし、価格を維持しやすくなります。
ニオイや汚れ、カビなど水回りの汚れや壁の汚れは、購入者にとって「すぐに対処が必要」と感じられやすく、その分の費用を価格交渉の材料にされやすいです。
事前にプロのレストレーションを入れておけば交渉を未然に防ぎ、想定していた価格での売却が実現しやすくなります。
3.マンション売却前のハウスクリーニングで依頼できる内容
マンション売却前のハウスクリーニングで依頼できる内容について、基本的な作業内容とオプションをそれぞれまとめました。
基本的な作業内容
マンション売却時のクリーニングで依頼できる作業の例としては、以下のとおりです。
- キッチン、浴室、洗面所、トイレなどの水回り
- 床、窓、玄関、収納、スイッチ類の拭き上げ
- バルコニー・サッシの清掃
- 照明・換気扇のほこり除去 など
業者は素材に合わせた薬剤・道具を使い、家庭清掃では落ちにくい汚れを、素材を傷めにくい方法で除去します。
水回りは購入希望者がもっとも注目する箇所のひとつであるため、基本プランに入っているかチェックするとよいでしょう。
オプションで依頼できる作業内容
マンションの売却時にハウスクリーニングを行う場合には、以下のようなオプションも依頼可能です。
- エアコンの内部洗浄
- フローリングコーティング
より徹底的な清掃を希望する場合は、こうしたオプション作業も検討の価値があります。
例えば、エアコンクリーニングは夏場の内覧で効果を発揮しやすく、フローリングコーティングは光沢感で室内を明るく見せる効果があります。
業者によって料金体系や作業範囲が異なるため、オプション内容と料金を詳しく確認してから依頼するようにしてください。
4.マンション売却前にハウスクリーニングをするメリット
マンション売却前にハウスクリーニングを行うメリットは、主に以下の3つです。
- 内覧時の第一印象が良くなる
- 値引き交渉を防ぎやすくなる
- 広告掲載時の写真写りが良くなる
以下でそれぞれ解説します。
メリット1.内覧時の第一印象が良くなる
清掃された室内は、購入希望者に「丁寧に使っていた」「大切に住んでいた」という好印象を与え、内覧後の検討率や成約率の向上が期待できます。
プロのクリーニングでは、専用の洗剤や技術により自力では落としにくい汚れまで処理でき、仕上がりの見栄えが整います
水回りや床面の光沢は内覧者の印象に強く残りやすい部分であるため、特に力を入れておきたいところです。
メリット2.値引き交渉を防ぎやすくなる
事前にマンション売却時のレストレーションを行っておけば、汚れや臭いを理由とした値引き要請を避けられ、売出価格を維持できます。
また、購入希望者にとって、入居前に大がかりな清掃が不要という点は、購入後の手間や費用を考えるうえでも魅力的に映ります。
そのため、価格面だけでなく利便性の面でもプラスの印象を与えられるでしょう。
メリット3.広告掲載時の写真写りが良くなる
不動産ポータルサイトや広告チラシに掲載する物件写真の質も、ハウスクリーニングによって向上します。
清潔感のある室内写真は、より多くの購入希望者の目に留まりやすくなります。
物件の魅力を最大限にアピールでき、清潔で快適な物件だと伝わりやすくなるでしょう。
5.マンション売却前にハウスクリーニングをするデメリット
一方で、マンション売却前のクリーニングには以下のようなデメリットもあります。
- 費用がかかる
- 手配や立ち会いの手間がかかる
それぞれ解説します。
デメリット1.費用がかかる
マンション売却時のハウスクリーニングには、数万円から十数万円程度の費用が発生するのが一般的です。
また、レストレーションについては数十万から100万円程度の費用が発生する場合があります。
間取りが広いほど、また汚れの程度が激しいほど費用は高額になる傾向があります。
事前に詳細な見積もりを取り、売却価格や売却スケジュールを見ながら慎重に判断してください。
デメリット2.手配や立ち会いの手間がかかる
ハウスクリーニングの手配には一定の時間と労力が必要になり、負担に感じることがあります。
複数の業者から見積もりを取る場合は、さらに時間を要するでしょう。
また、作業当日は数時間の立ち会いとなるケースもあります。
最近では立ち合いが不要なケースが増えてきていますが、その場合は鍵の受け渡しや作業内容の確認などが別途必要となります。
6.マンション売却前のレストレーションで依頼できる作業内容
次に、売却前のマンションでレストレーションとして依頼できる代表的な作業を整理します。
併せてハウスクリーニングとの役割の違いも触れるので、どこまで手を入れるべきかを判断する材料にしてください。
基本的な作業内容
レストレーションは、見た目をきれいにするだけでなく、健康リスクや構造物リスクなどの要因となる臭気やカビなどの微生物の除去を行うことができるので、居住環境のリセットに有効です。
主な作業内容は、以下の通りです。
- タバコやペット、生活臭などの消臭(原因物質の除去・戻り臭の対策)
- クロス裏・天井裏・収納内部など、表面に出にくい箇所のカビ除去
- 浴室・洗面・キッチンなど水回りのカビ除去(目地・排水まわり含む)
- エアコン内部のカビ除去・洗浄(送風臭の対策)
- 内装工事(クロス張替え、床の補修・張替えなど) など
ハウスクリーニングは、基本的に表面の汚れを落として見栄えを整える清掃が中心です。
一方でレストレーションは、臭い・カビの発生源になりやすい場所まで踏み込み、内覧時の印象ダウンやニオイの再発・再放散の懸念を減らす点に強みがあります。
オプションで依頼できる作業内容
基本作業に加え、物件の状態や売却方針に合わせて、次のような追加対応を検討できます。
- 仕上げとしてのハウスクリーニング(床・窓・建具などの清掃)
- VOC調査 / 除去(化学物質臭が気になる場合の確認・対策)
- IAQ測定(室内空気質の測定)(空気環境の不安を数値で確認) など
オプションを付けるか迷うときは、「臭いがする」「カビが気になる」といった言い方で業者に話を伝えないことがポイントです。
どの部屋で、いつ、どんな条件で症状が出るのかまで共有すると、必要な工程が絞りやすくなります。
また、複数箇所をまとめて依頼すると段取りを統合できるケースがあるため、2〜3社で見積もりを取り、作業範囲の差まで比較するのがおすすめです。
7.マンション売却前にレストレーションを行うメリット
ハウスクリーニングは「見た目を整える清掃」が中心ですが、レストレーションは臭いやカビなど印象を下げる原因まで踏み込んで状態を安定させられる点が強みです。
こちらでは、マンション売却前にレストレーションを行うメリットを紹介します。
- 第一印象が上がり内見の反応が良くなる
- 臭いやカビなどの根本原因にアプローチできる
- 売却後のクレームや追加交渉のリスクを下げられる
1つずつ、見ていきましょう。
メリット1.第一印象が上がり内見の反応が良くなる
レストレーションを入れると、内覧時の第一印象が整い、購入希望者の不安を減らしやすくなります。
見た目の清潔感に加えて、タバコ・ペット・生活臭、湿気由来のにおいなど、反応が分かれやすい要素まで対策できるためです。
水回りのカビ臭やエアコンの送風臭が残っていると「管理が行き届いていないのでは」と受け取られがちですが、原因にアプローチしておけば印象のブレを抑えられます。
そのため、内覧での評価が安定し、検討の前向きさにつながります。
メリット2.臭いやカビなどの根本原因にアプローチできる
レストレーションの価値は、臭い・カビの“発生源”に手を入れられる点にあります。
表面だけをきれいにしても、クロス裏や収納内部、換気・空調まわりなどに原因が残ると、再発や戻り臭が発生し、被害範囲が拡大する可能性があるからです。
内覧当日は問題がなくても、雨の日や締め切った状態で臭いが立つと、購入希望者の印象が一気に悪化する可能性があります。
根本原因まで処置しておけば、季節や条件で評価が変わるリスクを下げられます。
メリット3.売却後のクレームや追加交渉のリスクを下げられる
売却前に状態を安定させておくと、引き渡し後の「臭いが気になる」「カビが出た」といった申し出や、追加対応の相談を受けにくくなります。
臭気やカビは受け手の感覚差が大きく、残っているとトラブルの火種になりやすい一方で、事前に原因対策をしておけば説明もしやすくなるためです。
購入者が入居準備で換気や清掃を進める段階で異変に気づくと、心理的な不信につながり、費用負担の話に発展するケースもあります。
先回りしてリスクを潰しておけば、取引をスムーズに終えやすくなります。
8.マンション売却前にレストレーションを行うデメリット
多くのメリットがあるレストレーションですが、もちろん以下のようなデメリットもあります。
- ハウスクリーニングより費用が高くなりやすい
- 調査・工程が増えるぶん、日数と手配の負担が増えやすい
こちらの内容について、順番に見ていきましょう。
デメリット1.ハウスクリーニングより費用が高くなりやすい
レストレーションは、ハウスクリーニングより費用が上がる傾向にあります。
表面の清掃だけでなく、臭気やカビの発生源を調査し、専用薬剤や機材を使って工程を組む必要があるためです。
壁紙裏や収納内部、エアコン内部など、原因が潜みやすい箇所まで対応すると、作業範囲に応じて金額が増えます。
そのため、マンションの売却益とのバランスを考えて、費用対効果を見ながら優先順位を決めると失敗しにくくなります。
デメリット2.調査・工程が増えるぶん、日数と手配の負担が増えやすい
レストレーションは、完了までの日数と手配の負担が増えやすい点にも注意しなければなりません。
状態確認や工程設計が入るため、ハウスクリーニングのように空いている日に1回で終わることは少ないです。
臭いの原因特定や乾燥時間が必要なケースでは、複数日に分けて作業することもあります。
売却スケジュールがタイトな場合は、内覧開始日から逆算して、見積もりと段取りを早めに進めると安心です。
9.マンション売却前にハウスクリーニングを依頼するときの費用相場
マンション売却時のクリーニング費用は、間取りや汚れの程度によって異なりますが、一般的には8万円から50万円程度が相場です。
以下に詳細な費用相場をまとめました。
【間取り別】ハウスクリーニングの費用相場
| 間取りタイプ | ハウスクリーニング費用 |
| ワンルーム・1K | 80,000〜150,000円 |
| 1DK・2K | 130,000〜250,000円 |
| 1LDK・2DK | 190,000〜300,000円 |
| 2LDK・3DK | 250,000〜400,000円 |
| 3LDK・4DK | 280,000円〜500,000円 |
| 4LDK以上 | 400,000円〜 |
【部位別】ハウスクリーニングの費用相場
| 場所 | 費用相場 |
| エアコン清掃 | 12,000円〜15,000円 |
| 換気扇清掃 | 12,000円〜15,000円 |
| 浴室清掃 | 15,000円〜18,000円 |
| トイレ清掃 | 10,000円〜13,000円 |
| フローリング清掃 | 20,000円〜28,000円 |
| キッチン清掃 | 12,000円〜20,000円 |
ファミリータイプのマンションでは30万円前後が相場で、汚れの程度や広さ、オプションの有無によって変動します。
追加料金が発生する項目も事前に確認し、予算に合わせて作業内容を調整してください。
10.ハウスクリーニング業者の選び方
信頼できるハウスクリーニング業者を選ぶためには、以下のポイントを確認してください。
- 賠償責任保険に入っているかを確認する
- 実績や口コミを確認する
- 複数社から見積もりを取り比較する
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
選び方1.賠償責任保険に入っているかを確認する
万が一の備品破損や事故に備えて、賠償責任保険に加入している業者を選ぶことが大切です。
保険加入の有無を確認するためには、ホームページや見積書、契約書などをチェックしてください。
大規模なマンションや高額な設備がある場合は、高額な補償を備えた業者を選ぶと安心でしょう。
選び方2.実績や口コミを確認する
マンション売却の際にクリーニングを依頼するなら、信頼性や技術力を判断するために過去の実績や口コミをチェックしましょう。
GoogleマップやSNS、公式サイトの事例で施工実績を確認すると、品質の目安になります。
施工事例を継続的に公開している業者は、経験値の目安が図れるでしょう。
選び方3.複数社から見積もりを取り比較する
適正価格で依頼するために、必ず3社以上から詳細な見積もりを取得して比較・検討するのが基本です。
見積もり時にチェックしたいポイントは次の通りです。
- 作業項目の詳細
- 追加料金の発生条件
- 作業時間の目安
- 使用する洗剤や機材の説明
「一式」といった曖昧な表記ではなく、項目ごとの明確な価格を見積書に記載している業者を選ぶようにしましょう。
11.マンション売却時のハウスクリーニングはプロに依頼しましょう
マンション売却を成功させるカギは、購入希望者に良い第一印象を与えることです。
特に築年数が経過した物件や競合物件が多い地域では、ハウスクリーニングを業者に依頼することで売却価格の維持や早期成約につながります。
Spread株式会社では、マンション売却時のクリーニングやレストレーションにも対応可能です。
一般的なハウスクリーニングで取り切れない残留臭(タバコ臭・ペット臭)やカビ汚染にも対応し、原状回復まで一括でサポートします。
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