倉庫のカビの対策方法は?業者に依頼するかの判断基準についても解説

倉庫のカビ対策に悩んでいませんか?
倉庫は日当たりが悪く、換気が不十分になりがちな空間のため、湿気がこもりやすくカビの発生リスクが高い場所です。
カビの胞子は目に見えないため、気づいたときには広範囲に広がっていることも少なくありません。
カビは私たちの健康にも悪影響をおよぼす可能性があるため、早めの対策が重要です。
この記事では、倉庫でカビが発生しやすい原因や、効果的な対策方法について詳しく解説します。
また、すでにカビが発生してしまった場合の対処法についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
1.カビが生えやすい倉庫の特徴
カビが生えやすい倉庫の特徴は、以下の5つです。
- 日当たりが悪い
- 湿気がこもりやすい
- ほこりや汚れが溜まりやすい
- 結露しやすい
- 地面の湿気の影響を受けやすい
それぞれ解説します。
特徴1.日当たりが悪い
倉庫は構造上、窓が少なく日光が入りにくい環境になっています。
特に北向きの倉庫や、周囲の建物の影になっている場所は、一日中日が当たらないことも珍しくありません。
日光には自然な除菌効果があり、室内を乾燥させる働きもあるため、日当たりの悪さはカビの発生を促進する大きな要因となります。
また、日光不足は室温の上昇を妨げ、空気の循環も悪くなりやすいです。
このような環境では、湿気が長時間とどまりやすく、カビの繁殖に適した条件が整ってしまいます。
特に梅雨時期や長雨の季節は、日照不足と相まって倉庫内の湿度が上昇しやすいため、要注意です。
特徴2.湿気がこもりやすい
倉庫は一般的な住宅と比べて気密性が低く、適切な換気システムが設置されていないことが多いのが特徴です。
また、収納物を保護するために窓やドアを常時閉めきりにしがちな場合、空気の滞留を引き起こします。
特に夏場は外気の湿度が高く、倉庫内に湿気が侵入すると、なかなか抜けにくい状態です。
さらに、荷物を詰め込みすぎると空気の流れが悪くなり、局所的に湿度の高い場所ができやすくなります。
このような環境では、カビの胞子が活性化し、繁殖を始めるリスクが高まります。
湿度計を設置して定期的にチェックし、湿度が70%を超えないよう管理することが重要です。
特徴3.ほこりや汚れが溜まりやすい
倉庫は日常的に使用する空間ではないため、定期的な清掃が行き届きにくい環境です。
特に、収納物の隙間や角、天井付近には目に見えないほこりが堆積しやすく、カビの栄養源となります。
また、段ボールや木材、布類などの有機物を保管することが多い倉庫では、これらの素材自体がカビの繁殖を助長する要因です。
ほこりや汚れは湿気を吸着する性質があり、一度カビが発生すると、その胞子がほこりとともに倉庫内に広がりやすくなります。
せっかく片付けようと思っても、清掃時に舞い上がったほこりが他の場所に付着することで、新たなカビの発生源となることもあります。
特徴4.結露しやすい
倉庫内外の温度差が大きくなると、壁面やシャッター、金属製の棚などに結露が発生しやすくなります。
冬季は、日中と夜間の温度差が大きいため、夜間に室内の暖かい空気が冷やされて水滴となり、壁や天井に付着してしまうでしょう。
この水滴は自然に乾燥しにくく、カビの発生源となります。
また、金属製の建材は熱伝導率が高いため、結露が起こりやすい特徴を持ちます。
結露した水分が収納物に染み込むと、その部分から徐々にカビが広がっていくことも少なくありません。
特に断熱性の低い倉庫では、この問題が顕著に表れます。
特徴5.地面の湿気の影響を受けやすい
土間やコンクリート床の倉庫は、地面からの湿気の影響を直接受けやすい構造です。
特に雨天時や地下水位が高い地域では、地面から常に湿気が上昇してきます。
湿気は床材を通して倉庫内に侵入し、空気中の湿度を上昇させる原因となります。
また、床に直接物を置くことで、その部分の通気性が失われ、湿気がこもりやすくなるでしょう。
梅雨時期に顕著で、床付近から徐々にカビが発生し始めることもあります。
加えて、床材の劣化や亀裂があるとより多くの湿気が侵入しやすくなり、カビの発生リスクも高まるため注意が必要です。
2.倉庫のカビを防ぐための対策方法
倉庫のカビを防ぐための対策方法は、以下の5つです。
- 窓やシャッターを開けて換気する
- 倉庫に適した除湿剤を活用する
- こまめに掃除をする
- ものを詰め込みすぎない
- 設備の導入や改築を検討する
それぞれ解説します。
対策方法1.窓やシャッターを開けて換気する
倉庫内の空気を入れ替えることが、カビ対策の基本となります。
天気の良い日は、窓やシャッターを開放して自然換気を行いましょう。
朝方は湿度が低く、換気に適した時間帯です。
扇風機や換気扇を設置すれば、空気の循環が促進され、より効果的な換気が可能になります。
広い倉庫では、複数の扇風機を設置したり、対角線上に窓を開けたりすることで空気の流れを作りやすくなります。
対策方法2.倉庫に適した除湿剤を活用する
カビ対策のためには、倉庫に適した除湿剤を活用しましょう。
除湿剤の中でも、業務用の大容量タイプは長期間使用でき、広いスペースでも効果を発揮します。
除湿マットは床からの湿気を防ぐため、特に地面に接している倉庫では重宝します。
小さな倉庫に使う場合やコスト面を考える場合は、シリカゲルや新聞紙といった身近な材料も活用可能です。
除湿剤は湿気の多い場所や空気の流れが悪い場所を中心に配置し、定期的に点検して効果が落ちてきたら交換することが大切です。
また、季節に応じて使用量を調整することで、より効率的なカビ対策が可能になります。
対策方法3.こまめに掃除をする
定期的な清掃も、カビの予防に大きな効果があります。
ほこりや汚れはカビの栄養源となるだけでなく、湿気を溜め込む原因にもなるためです。
掃除の際は、まず掃き掃除やほうきがけで大きなゴミを除去し、その後雑巾がけで細かな汚れを取り除きます。
中でも、倉庫の隅や棚の裏側といった空気が滞留しやすく、カビが発生しやすい場所はこまめな掃除が必要です。
壁や天井にもほこりが付着しているため、定期的に清掃してください。
掃除の際に異常な湿気や汚れを発見した場合は、その場所を重点的に清掃し、必要に応じて除湿対策を強化しましょう。
対策方法4.ものを詰め込みすぎない
倉庫内の収納物は適度な間隔を保って配置することが重要です。
物を詰め込みすぎると、空気の流れが悪くなり、湿気がこもりやすい環境を作ってしまいます。
- 収納物同士の間に適度な隙間を設けて風通しをよくする
- スノコを使って床からの湿気を防ぎ、下部の通気性も確保する
- 壁際に収納物を直接配置するのは避けて結露による影響を軽減する
上記の対策のほか、定期的に収納物の配置を見直して必要のないものは処分するなど、整理整頓を心がけましょう。
倉庫内の環境が改善され、カビの発生リスクを低減できます。
対策方法5.設備の導入や改築を検討する
長期的なカビ対策として、設備の導入や改築は効果的な選択肢です。
除湿機は自動で湿度管理ができ、梅雨時期や雨季に有効です。
換気扇の設置は、定期的な空気の入れ替えを容易にし、湿気の蓄積を防ぐために役立ちます。
そのほか、通気口や換気口を増設することで、自然換気の効果を高めることができます。
また、外部からの湿気の影響を軽減したい場合には床や壁、天井の改修が有効です。
これらの設備投資は初期費用がかかりますが、長期的に見ると維持管理の手間を減らせるでしょう。
3.倉庫内に発生してしまったカビの対策方法と流れ
倉庫内でカビを発見した場合、適切な手順で対策を行うことが重要です。
- カビの程度を確認する
- カビが発生しているものを処分・移動する
- 換気と除湿を行う
上記の流れに沿って、カビ対策を進めていきましょう。
流れ1.カビの程度を確認する
倉庫内でカビを見つけたら、まず発生範囲を詳しく確認することから始めましょう。
まずは壁や天井、床などの表面に黒や緑、白などの斑点状の変色がないかチェックしてください。
カビの範囲がおよそ1平方メートル未満で、手の届く高さであれば、自分で対処できる軽度な状態といえます。
一方、天井全体や壁一面など広範囲にカビが広がっている場合や、高所にカビが発生している場合は重度なため、専門業者への相談を検討しましょう。
カビの種類によっては健康被害を引き起こす可能性もあるため、判断に迷う場合も業者に相談することをおすすめします。
流れ2.カビが発生しているものを処分・移動する
カビが生えた物の状態を確認し、処分するか移動するかを判断します。
布製品や紙類にカビが生えている場合、完全な除去が難しいため、思い切って処分することをおすすめします。
なかでも、倉庫内に保管している木材や段ボールは湿気を吸いやすく、カビの温床となりやすいです。
カビが見つかったら、すぐに倉庫の外に出して十分に乾燥させましょう。
この際、カビの胞子が飛散して他の収納物に付着するのを防ぐため、移動時にはビニール袋などで包んで運ぶことが大切です。
流れ3.換気循環を促す
次に、倉庫内の換気を十分に行います。
窓やシャッターを開けて、新鮮な空気を取り入れましょう。
扇風機を使うと空気の循環が促進され、より効果的です。
また、天気の良い日中に換気することで、外気の湿度が低い時間帯を活用できます。
再発を防ぐためにも除湿剤を適切な場所に配置し、倉庫内の湿度を60%以下に保つことを目指しましょう。
【よくある質問】カビ取り剤や塩素系漂白剤でカビは取れる?
カビが軽度な場合、「市販のカビ取り剤を使って倉庫のカビを除去きるのではないか」と考えるかもしれません。
しかし市販で販売されているものは、安全性のためにかなり濃度が低くなっているため、根本的なカビの除去につながるケースは少ないといえます。
また漂白力が強いものが多く、カビが取れているのか、脱色して見えなくなっているのかの判断がつかないこともあります。
そのためカビの発生を抑制するためには、市販のカビ取り剤を使うのではなく、カビが発生しにくい環境に改善することが大切です。
換気循環などの根本的な環境改善を目指しましょう。
4.倉庫のカビ対策を徹底しましょう
倉庫のカビは一度発生してしまうと、収納物の劣化や健康被害を引き起こす可能性があるため、早めの対策が必要です。
カビ対策の基本は、倉庫内の湿気を適切にコントロールすることです。
定期的な換気や除湿剤の活用、こまめな掃除を習慣化することで、カビの発生を未然に防げます。
特に梅雨時期や夏場は湿度が高くなりやすいため、より一層の注意が必要です。
自力でカビを根本的に除去することは難しいため、広範囲におよぶ場合やすぐに対処したい場合は専門業者への依頼を検討してください。