孤独死の特殊清掃費用はいくらくらい?費用の相場や誰が負担するのか解説します

孤独死の特殊清掃費用はいくらくらい?費用の相場や誰が負担するのか解説します

孤独死現場の特殊清掃にかかる費用が気になっていますね?

「特殊清掃って一体いくらかかるの?」「誰が費用を負担するの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

本記事では、孤独死後の特殊清掃にかかる費用相場から、費用の負担者、プロの特殊清掃業者に依頼するメリットまで詳しく解説します。

【特殊清掃の費用】放置すると100万円超えの負担になることも!

「30万円で済むと思っていたのに、気づけば総額100万円…」

特殊清掃の費用は30万円前後が一般的ですが、作業の開始が遅れると状況が悪化し、原状回復費用を含めて総額100万円近くになることも。

早めの対応が、負担を抑えるカギになります。

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1.特殊清掃の費用平均は約30万円

一万円札

特殊清掃の費用の平均は30万円程度とされています。

しかしこれは清掃作業のみの費用であり、実際にはさらに費用がかかります。

特に注意すべきは、清掃後の原状回復費用です。

多くの場合、特殊清掃を済ませただけでは、物件をすぐに使用できません。

原状回復には、追加で約20万円ほどかかるのが一般的です。

つまり特殊清掃と原状回復を合わせると、平均50万円程度の費用が必要です。

孤独死発生に伴う損害額の内訳は以下のようになっています。

項目平均費用
残置物処理約24万円
原状回復約40万円

孤独死発生時の平均損害額は、約97万円にも上ります。

特殊清掃の費用は平均30万円程度ですが、原状回復費用や他の関連費用を含めると、実際の総額はさらに高くなると考えて良いでしょう。

また、以下の記事では特殊清掃にかかる費用についても詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

特殊清掃の費用相場はいくら?だれが払う?特殊清掃業者を選ぶポイントを紹介

2.孤独死の特殊清掃費用の間取り別相場

費用を計算している人

孤独死の特殊清掃費用は、物件の広さや状況によって大きく変動します。

ここでは一般的な特殊清掃を例に、間取り別の費用相場を解説します。

  • ワンルームや1K
  • 2DK~3LDK
  • 3LDK以上の一戸建て

この間取りごとに、特殊清掃にかかる費用の目安を詳しく説明します。

例1.ワンルームや1K

ワンルームや1Kにおける特殊清掃費用の相場は、約80,000円から250,000円程度となっています。

狭いので清掃費用が安く済むと思われやすいですが、そうとは限りません。

遺体の発見が遅れた場合や、室内の温度が高かった場合、狭い空間であっても汚染が急速に広がり、壁や床、家具にまで及ぶことがあります。

このような状況では徹底的な除菌や消臭作業が必要なので、清掃費用も高額になるのです。

例2.2DK~3LDK

2DK~3LDKでの特殊清掃費用の相場は、約150,000円から400,000円程度です。

この間取りで起きる孤独死は、部屋に多数の荷物が残っているという特徴が挙げられます。

家族で使用していた家具や日用品など、処分に時間と労力を要するので費用も高くなりやすいです。

集合住宅の場合は、搬出ルートにも特別な配慮を要します。

エレベーターがない建物の場合、階段を使って大量の荷物や汚染物を運び出すため、作業に時間と人員が余計に必要です。

例3.3LDK以上の一戸建て

3LDK以上の一戸建ての場合、特殊清掃費用の相場は約400,000円から700,000円程度と、かなり高額です

その理由として、物量の多さや清掃面積の広さが挙げられます。

大量の荷物を搬出し、広い面積を消臭するには、それに見合った作業時間と人員が必要です。

さらに一戸建ての場合、庭や物置など屋外の清掃を行うこともあります。

これらの追加作業が全体の費用を押し上げる要因だといえるでしょう。

また、警察対応後の特殊清掃にかかる具体的な費用については以下の記事でも詳しく解説しているので、合わせてご参照ください。

孤独死の連絡が警察から来たら?かかる費用や手続きの流れを徹底解説

3.特殊清掃の費用が高くなる4つのケース

特殊清掃の費用は、現場の広さだけでなく、様々な要因によって変動します。

ここでは、広さにかかわらず費用が高くなりやすい4つのケースを詳しく解説します。

  • 遺体の発見まで時間がかかっている
  • 床や浴室、キッチンで亡くなっている
  • 室内に残されている家具やゴミが多い
  • 広い家が現場になっている

それでは、各ケースについて詳しく見ていきましょう。

ケース1.遺体の発見まで時間がかかっている

遺体の発見が遅れるほど、特殊清掃の難易度と費用は急激に上昇します。

遺体の腐敗進行に深く関係しているからです。

冬場でも1~3日、夏場では数時間で腐敗が始まり、特にエアコンやこたつが稼働している部屋では、その進行が加速します。

腐敗が進むと、体液や血液が流出して壁や床に付着し、同時に害虫の大量発生も起こります。

この状態になると、清掃の範囲が広がり、より専門的な技術や機材が必要です。

例えば、壁や床の張り替え、特殊な消臭剤の使用、害虫駆除など、追加の作業が必要になります。

このように、たとえワンルームのような小さな空間であっても、発見が遅れた場合は費用も高額になりやすいです。

また、以下の記事では孤独死が起きたらするべき特殊清掃の内容について詳しく解説しているので、併せてご確認ください。

孤独死が起きたらするべき特殊清掃とは?業者への依頼や費用相場を解説

ケース2.床や浴室、キッチンで亡くなっている

亡くなった場所によっても、特殊清掃の難易度と費用は大きく変わります。

特に、床や浴室、キッチンで亡くなっているケースは、費用が高くなりやすいです。

床で亡くなっている場合、遺体と床面が密着することで、体液や血液が直接床材に染み込みやすくなります。

建物自体への被害が大きくなり、床材の張り替えなどの追加作業が必要になります。

一方、ベッドや分厚い布団の上で亡くなっていた場合は、汚染された寝具類を搬出するだけで室内の臭気がかなり軽減されて比較的作業が容易です。

とはいえ、浴室やキッチンの場合は、特に注意が必要です。

この場所では配管にダメージが出やすく、汚染物質が配管内に侵入してしまうことがあります。

そのため、高圧洗浄やオゾン脱臭機を使用したり、最悪の場合、ユニットバス全体の取り替えが必要になることもあるでしょう。

このように、亡くなった場所によって必要な作業が大きく変わるため、床や水回りでの孤独死は、特殊清掃の費用が高額になりやすいのです。

清掃業者による詳細な現場確認が特に重要になるケースといえるでしょう。

ケース3.室内に残されている家具やゴミが多い

特殊清掃の費用を大きく左右する要因の1つが、室内に残されている物の量です。

孤独死の現場では、しばしばゴミ屋敷化していたり、大量の家具が残されているケースもみられます。

この場合、特殊清掃の前段階として、ゴミ屋敷化している家ではまず膨大な量のゴミを分別し、適切に処分する必要があります。

これには多くの時間と人員を要し、作業量も増加します。

また、大量の家具が残されている場合も同様で、解体して搬出する作業も加わります。

さらに、残置物が多いほど、遺体由来の汚染物質が広範囲に付着していることも多いです。

そのため、ひとつひとつの家具や物品を丁寧に除菌・消臭する必要があり、これも作業時間と費用の増加につながります。

ケース4.広い家が現場になっている

一般的に、家が広いほど特殊清掃の費用は高くなる傾向にあります。

もちろん、家が広くても必ずしも高額になるわけではありません。

例えば、ドアを閉め切って現場の密閉性が高くなっていた場合、汚染の広がりが限定的で、作業ボリュームはさほど増えないこともあります。

ポイントは広さだけでなく、汚染の広がり具合や家の構造なども含めて総合的に評価することです。

専門業者による詳細な現場調査を行い、正確な見積もりを取ってください。

4.特殊清掃の費用は誰が負担するべきか

負担している人

特殊清掃の費用負担は入居時の敷金や礼金から賄われますが、それだけでは不足するケースがほとんどです。

では、誰が費用を負担すべきなのでしょうか。

ここでは以下に分けて、主な負担者について詳しく解説します。

  • 連帯保証人や保証人
  • 大家や管理会社
  • 法定相続人

それぞれのケースについて、詳しくみていきましょう。

(1)連帯保証人や保証人

保証人や連帯保証人は、本人に代わって支払いをする義務がある人を指します。

両者とも支払い義務はありますが、連帯保証人のほうがより重い責任を負います。

入居者が亡くなっている場合、特殊清掃の費用支払い義務があるのは保証人か連帯保証人です。

しかし2020年の民法改正により、連帯保証人の負担する上限額を設定することが定められました。

例えば契約時に「最大100万円まで」といった具合に上限を決めてあれば、それ以上の額を請求することはできません

ただし上限額の設定は義務ではないため、契約時に確認が必要です。

(2)大家や管理会社

連帯保証人や相続人がいない場合、特殊清掃の費用は大家や管理会社が負担します

しかし入居時に連帯保証人を立てるか、入居者の債務を肩代わりする保証会社と契約していれば、大家や管理会社の費用負担は発生しません。

どちらの対策も講じていない場合、大家や管理会社が負担することになります。

近年の判例で、自然死の場合は連帯保証人や相続人に特殊清掃費用の支払義務はないとする判決も出ました。

このような場合も、大家や管理会社が特殊清掃や現状回復費用を負担します。

負担のリスクを軽減するには、連帯保証人の設定や保証会社との契約、孤独死対策保険などの活用といった事前の備えが重要です。

(3)法定相続人

法定相続人は故人の財産を引き継ぐ権利を持つ一方、負の遺産も含めて相続する義務があります。

特殊清掃の費用は、まさにこの負の遺産に該当します。

つまり財産を相続するのであれば、特殊清掃費用も負担しなければなりません。

しかし相続放棄をした場合は、原則として特殊清掃費用の負担義務はなくなります。

ただし中途半端に片付けをしたり、貴重品を持ちだすと、相続の意思があるとみなされるケースがあります。

相続意思の有無で、特殊清掃費用の負担が大きく変わるため、慎重に行動することが必要です。

5.特殊清掃をプロに依頼する3つのメリット

メリット

特殊清掃の費用は一般的なハウスクリーニングよりも高額ですが、プロに依頼することには大きなメリットがあります。

ここでは、その主要な3つのメリットについて詳しく解説します。

  • 心身のストレスを最低限に抑えられる
  • 感染症のリスクを避けられる
  • プロ仕様の機材と技術で臭い戻りを防ぐ

それでは、各メリットについて詳しくみていきましょう。

メリット1.心身のストレスを最低限に抑えられる

孤独死の現場は、想像以上に凄惨な状況です。

直接遺体を目にしなくても、その痕跡や残された状況を目の当たりにすることで、強いストレスやトラウマを抱えるケースも少なくありません。

プロの特殊清掃業者に依頼すれば、このような心身のストレスを大幅に軽減できます。

作業スタッフは専門的なトレーニングを受けており、さまざまな状況に対応可能です

遺族や関係者の心情に配慮しながら、的確に作業を進めてもらえるのも大きなメリットといえます。

また、以下の記事では孤独死現場で遺体を発見した際の対処法や予防策について詳しく解説しています。

孤独死遺体を発見したらどうする?現場での対処や予防策を解説

メリット2.感染症のリスクを避けられる

孤独死の現場は、時間の経過とともに衛生状態が急速に悪化します。

有害な細菌やウイルス、さらには害虫の発生などさまざまな感染症のリスクが潜んでいます。

このような環境に、適切な防護なしで立ち入ることは非常に危険です。

プロの特殊清掃業者は危険性を十分に理解し、以下の適切な対策を講じています。

  1. 専門的な防護服の着用
  2. 高性能なマスクや手袋の使用
  3. 適切な薬剤の選択と使用
  4. 危険区域の隔離作業の実施
  5. 汚染物質の安全な処理方法の実施

これらの対策は作業者自身の安全を確保するだけでなく、周囲への感染拡大も防ぐうえでも非常に重要な要素です。

感染症のリスクは目に見えないからこそ、専門知識を持つプロに任せましょう。

メリット3.プロ仕様の機材と技術で臭い戻りを防ぐ

孤独死の現場でもっとも難しい問題のひとつが、消臭作業です。

臭いの発生源に対して適切に対処できていないと、時間が経ってから臭いが復活する「臭い戻り」が起きやすくなります。

プロの特殊清掃業者は、以下のような専門的な機材と技術を駆使して、臭い戻りを防ぎます。

項目説明
高性能オゾン発生器消臭効果が高いオゾンを使用
特殊な消臭剤臭いの原因物質を化学的に分解
高温給排水高圧洗浄機深部まで浸透した汚染物質を除去
特殊な樹脂塗料臭いの元となる物質を封じ込める
空気循環機各作業の必要経過期間の短縮

プロの特殊清掃業者は臭いの発生源を的確に特定し、必要に応じて床材や壁材の一部を取り替えたり、配管内の洗浄を行います

単に目に見える汚れを取り除くだけでなく、臭いの根本的な原因に対処し、長期的な解決策を提案できるのがプロの腕の見せ所です。

また、以下の記事では、死臭まで取り除ける特殊清掃の方法について解説しているので、こちらも併せてご確認ください。

死臭を取り除く特殊清掃とは?除去方法や費用相場も解説

6.信頼できる特殊清掃業者の選び方・チェックポイント

信頼できる特殊清掃業者の選び方・チェックポイント

特殊清掃は一般的な清掃とは異なり、専門的な技術や知識が必要です。

そのため、適切な業者を選ばなければ、清掃が不十分で悪臭や汚染が残ったり、高額な請求をされるなどのトラブルに巻き込まれる可能性があります。

そこで、本章では信頼できる特殊清掃業者を選ぶために押さえておくべき4つのチェックポイントを解説します。

チェック1.見積もりが明確で、追加料金の有無を事前に説明してくれるか

見積もりが明確で、追加料金が発生する可能性について事前に説明してくれる業者を選ぶことが重要です。

特殊清掃の費用は現場の状況によって大きく変動します。

そのため、詳細な見積もりを提示せずに、作業後に追加請求されるトラブルが起こることがあります

信頼できる業者は、清掃内容ごとの料金を明確にし、追加料金が発生する可能性についても事前に説明してくれることが多いです。

例えば、ある業者は「基本清掃費用10万円」とだけ見積もりを提示し、作業後に「消臭作業や害虫駆除が追加になった」として、20万円以上の追加料金を請求したケースがあります。

一方で、優良な業者は事前に「消臭作業は○万円」「床材の張り替えが必要な場合は○万円」と詳細に説明し、追加料金が発生する可能性がある場合は事前に相談してくれます。

契約前に見積もりを確認し、不明瞭な業者は避けましょう。

追加料金が発生する可能性についても必ず確認することが大切です。

チェック2.過去の実績や口コミの評価が高いか

過去の実績や口コミを確認することで、実際に利用した人の評価を参考にし、信頼できる業者かどうかを判断できます。

特殊清掃は一般的なハウスクリーニングとは異なり、経験や技術が求められる作業です。

そのため、過去の実績が豊富な業者の方が、現場ごとに適切な対応をしてくれる可能性が高くなります。

また、口コミを確認することで、料金や対応の丁寧さ、仕上がりの満足度などを事前に把握することができます。

公式サイトやGoogleマップ、SNSの口コミを確認し、実績のある業者を選ぶことが大切です。

チェック3.作業内容の詳細をしっかり説明してくれるか

どのような作業を行うのか、どの程度の清掃が必要なのかを詳しく説明してくれる業者を選ぶべきです。

特殊清掃では、単なる清掃だけでなく、消臭・除菌・害虫駆除などの追加作業が必要になることがあります。

そのため、作業内容を詳しく説明せずに契約を進める業者は避けた方が無難です。

例えば、信頼できる業者は「オゾン脱臭を使用するか」「床材の張り替えが必要か」「害虫駆除がどの程度必要か」など、作業内容ごとの工程を明確に説明してくれます。

逆に、「作業後に分かります」と説明を避ける業者は、後から高額な追加料金を請求する可能性があります。

作業内容を詳細に説明してくれる業者を選び、事前に十分な確認を行うことが重要です。

チェック4.契約前に現地調査を行い、適切な対応を提案できるか

事前に現地調査を行い、現場の状況を確認した上で適切な清掃計画を提案できる業者を選ぶことが望ましいです。

特殊清掃は現場ごとに状況が異なるため、一律の料金で対応できるものではありません。

適切な清掃を行うためには、事前の現地調査が必要不可欠です。

また、現地調査なしで見積もりを提示する業者は、作業内容を適当に決めている可能性があるため注意が必要です。

例えば、優良な業者は「床下まで体液が浸透している場合は床材の交換が必要」「臭いの除去にはオゾン脱臭機を稼働させる」など、現場の状況に応じた具体的な提案をしてくれます。

一方で、電話やメールのやり取りだけで見積もりを出す業者は、作業後に追加料金が発生するリスクが高くなります。

契約前に現地調査を実施し、適切な作業プランを提示できる業者を選ぶことが大切です。

6.孤独死に遭遇したら早めにプロに相談することが大切

孤独死の特殊清掃において、平均的な費用は約30万円です。

物件の広さ、発見までの時間、残置物の量など、さまざまな要因で費用が変わってきます

費用負担者については、連帯保証人、大家、法定相続人など、ケースによってさまざまです。

いずれの場合でも、心身のストレス軽減、感染症リスクの低減、臭い戻りの防止など、プロの特殊清掃業者に依頼するのは大きなメリットがあります

孤独死に遭遇した際は、まず冷静に状況を把握し、早めにプロの特殊清掃業者へ相談することをおすすめします。

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