床下から水漏れしているときの対処法は?原因や修繕費用についても解説
床下から水の音がしたり、湿気やカビ臭を感じたりした経験はありませんか?
床下点検口(床下を点検するための入り口)を開けてみると水たまりができており、どうしたらいいのか分からずに不安になっている方も多いでしょう。
床下の水漏れは放置すると建物や健康に被害をもたらす可能性があるため、正しい対処法を知っておくことが重要です。
この記事では、床下で水漏れを発見した際の初動対応から原因の特定、修理費用まで分かりやすく解説します。
適切な対処法を身につけ、被害の拡大を防ぐ参考にしてください。
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そんな異変を感じたら、床下で水が漏れている可能性があります。
水漏れを放置すると、木材の腐食・カビの繁殖・電気系統のトラブルが進行し、修繕費は数十万~100万円規模になることも。
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目次
1.床下で水漏れが起きたときの対処法
床下で水漏れを発見したときは、慌てずに順番通りに対処することが大切です。
以下の5つのステップを参考にして、冷静に行動しましょう。
- 被害の拡大を防ぐ
- 水道メーターを確認
- 床下点検口を確認
- 状況の記録
- 管理会社や業者へ連絡
それぞれ解説します。
対処法1.被害の拡大を防ぐ
最初に行うべきは、水漏れによる被害が広がらないようにすることです。
床下にある物や周辺の家具を安全な場所に移動させて、床への被害を最小限に抑えましょう。
床下に換気口(空気の通り道)がある場合は、すぐに開けて換気を良くしてください。
湿気がこもると、カビや腐食(物が腐って壊れること)の原因になります。
また、床下に断熱材や配線がある場合は、水の広がりや腐食の可能性があるため特に注意が必要です。
対処法2.水道メーターを確認
次に、水道メーターを確認して水漏れの原因を調べましょう。
水道メーターにあるパイロット(銀色の小さなコマ)が回り続けている場合は、家のどこかで水漏れを引き起こしている可能性が高いです。
確認するときのポイントは、家中の蛇口やトイレの水を完全に止めてからメーターを見ることです。
すべての水を止めているのにパイロットが動いている場合は、給水管からの水漏れが考えられます。
一方で、パイロットが動いていない場合は、排水系や雨水が原因の可能性もあります。
これらの情報は業者に相談するときの重要な手がかりになるため、メモに残しておいてください。
対処法3.床下点検口を確認
床下点検口がある場合は、安全を確認してから直接のぞいて状態を確認しましょう。
水の色や臭い、どこから流れてきているかをチェックし、水漏れの原因を特定する手がかりを集めることが大切です。
透明で無臭の水であれば給水管からの漏れ、汚れた水や嫌な臭いがする場合は排水管からの漏れの可能性があります。
また、雨の日に水が増える場合は、雨水の浸入が考えられます。
ただし、床下は狭くて危険な場合も少なくありません。
点検が難しい場合や不安な場合は、無理をせずに管理会社や専門業者への連絡を検討してください。
対処法4.状況の記録
発見した水漏れの状況は、スマホで写真や動画に記録しておきましょう。
天候、周辺の水濡れ状況、湿気の程度、異臭の有無などを時系列(時間の順番)で記録しておくと、保険申請や修理相談時に役立ちます。
記録しておくべき内容は以下のとおりです。
- 水漏れを発見した日時
- 水の量や範囲
- 水の色や臭い
- その日の天候
- 周辺の損傷状況
これらの記録は、あとで保険会社や修理業者とやり取りする際の重要な証拠になります。
対処法5.管理会社や業者へ連絡
賃貸住宅にお住まいの方で床下の水漏れを見つけた場合は、必ず管理会社や大家さんに先に連絡しましょう。
勝手に修理業者を呼んでしまうと、あとで費用負担や契約に関するトラブルになることがあります。
持ち家の場合は、水道業者やハウスインスペクション業者(住宅の状態を調査する専門家)に相談しましょう。
修理の見積もりや調査を依頼する前に、火災保険の対象になるかも確認しておくと安心です。
緊急性が高い場合でも、まずは電話で相談してから行動することをおすすめします。
2.床下で水漏れが発生する原因
床下の水漏れにが起こる原因としては、以下が挙げられます。
- 給水管・排水管の劣化や破損
- 排水トラップや継ぎ手の不具合
- 雨水・地下水の浸入
原因を正しく理解することで、適切な対処法を選択してください。
原因1.給水管・排水管の劣化や破損
床下の水漏れでもっとも多い原因は、給水管や排水管の劣化や破損です。
特に築10年以上の住宅では配管の経年劣化が原因となります。
また冬場の凍結、地震、地盤沈下(地面が下がること)などで物理的に配管が破損するケースもあります。
配管は床下や壁の中に隠れているため、目で見て確認することが難しく、水漏れが起きてからはじめて問題に気づくことがほとんどです。
このような場合は、定期点検や専門業者による漏水調査が必要になります。
原因2.排水トラップや継ぎ手の不具合
床下では、洗面所、キッチン、お風呂場の排水トラップや継ぎ手の接合部から水漏れが起きることもあります。
長年の使用によってゴムパッキンが劣化したり、継ぎ手の締まりが緩くなったりすることが原因です。
排水を流したときにだけ水が漏れる場合は、排水トラップや継ぎ手の不具合の可能性が高いでしょう。
この場合は、部品交換や締め直しで比較的簡単に修理できることが多いです。
定期的な点検とメンテナンスを行うことで予防できます。
原因3.雨水・地下水の浸入
雨の日や台風の後に床下が湿っている場合は、外部からの雨水や地下水の浸入によって起きている可能性があります。
排水不良や土地の傾き、水切り不足など住宅の構造的な問題も原因に関係しているためです。
また、床下の換気不良や防湿処理が不十分な場合、湿気がこもってカビや腐食の原因となります。
地下水位の上昇や近隣の工事による影響で、床下に水が浸入することもあり、根本的な構造改善が必要になります。
3.床下の水漏れを放置するリスクは?
床下の水漏れを放置すると、以下の深刻な問題が発生する可能性があります。
- 建物の劣化
- 健康被害
- 電気系統のトラブル
- 隣人・管理者とのトラブル
- 保険が適用されなくなるリスク
それぞれについて確認しておきましょう。
リスク1.建物の劣化
床下の水漏れを放置すると、建物の構造に深刻な影響を与えます。
木材の腐食やシロアリ被害につながる可能性があり、建物の寿命を縮めてしまいます。
具体的な劣化の例としては、以下のとおりです。
- 床下の木材が腐って強度が低下する
- シロアリが湿った木材を食べて建物を傷める
- 基礎や構造体にひび割れが生じる
- 床の沈みやたわみが発生する
- 壁や天井にシミやカビが現れる
これらの損傷は修理費用が高額になりがちで、場合によっては建て替えが必要になることもあります。
リスク2.健康被害
湿度の高い環境はカビやダニの繁殖を促進し、住んでいる人の健康に悪影響を与えます。
カビやダニの繁殖により、アレルギーや喘息(ぜんそく)などの呼吸器系疾患の原因となるからです。
- アレルギー性鼻炎や結膜炎の悪化
- 喘息の発症や症状の悪化
- アトピー性皮膚炎の悪化
- 慢性的な咳や呼吸困難
- 免疫力の低下
上記が代表的な症状です。
特に子どもや高齢者、もともと呼吸器疾患を持つ人は影響を受けやすいため、早急な対処が必要です。
リスク3.電気系統のトラブル
床下に電気配線がある場合、水漏れによって深刻な電気トラブルが発生する可能性があります。
床下に配線がある場合、ショートや漏電のリスクがあり、場合によっては火災の危険性もあります。
水分を含んだ場所での電気使用は絶対に避け、異常を感じたらすぐに電気工事業者に相談しましょう。
リスク4.隣人・管理者とのトラブル
集合住宅では、自らの住戸の水漏れが下階に影響します。
下階への漏水により損害賠償を求められる可能性があり、金銭的な負担が大きくなることもあります。
また、管理会社に適切に報告しないと、管理規約違反とみなされたり、保険の補償を受けられなくなったりする可能性も捨てきれません。
賃貸住宅では、退去時の原状回復費用が高額になる恐れがあるため、早期の報告と適切な対処を心掛けてください。
リスク5.保険が適用されなくなるリスク
床下の水漏れの対応が遅れると、火災保険や住宅総合保険の対象外となる可能性があります。
多くの保険では「突発的かつ偶然な事故」が補償の条件となっており、放置による被害拡大は対象外とされることが多いです。
早めの報告と証拠の保存を心掛けましょう。
4.床下から水漏れがあった場合にかかる修理費用
床下の水漏れ修理にかかる費用は、原因や被害状況により異なります。
- 配管補修のみ:3万円〜10万円
- 床下乾燥・清掃作業:5万円〜15万円
- 床材や断熱材の交換:10万円以上
このほかにも、調査費用・防カビ処理・除湿設備の設置費用なども発生する場合があります。
保険が適用されるかで実際の負担額は大きく変わるため、まずは保険会社に相談することをおすすめします。
複数の業者から見積もりを取って比較・検討し、適正な価格での修理を行いましょう。
5.床下の水漏れ修理で火災保険を使用できる?
床下の水漏れ修理で火災保険が使用できるかは、水漏れの原因によって異なるため、まずは損害の発生原因を明確にすることがもっとも重要です。
給水管・排水管の「突発的な事故(破損・凍結など)」が原因の場合は、多くの火災保険で補償される可能性が高いです。
一方で、経年劣化や施工不良による水漏れは、多くの保険で対象外となります。
雨漏りや地盤からの浸水など、建物外部からの影響については、加入している保険の特約の有無や原因調査の結果により扱いが分かれます。
保険適用を受けるためには、発見後すぐに保険会社に連絡し、適切な手続きを行うことが大切です。
6.床下から水漏れがあった場合はすぐに対処しましょう
床下の水漏れは、放置すると建物の劣化や健康被害など深刻な問題につながる可能性があります。
発見したらすぐに被害の拡大を防ぎ、原因を調査して適切な業者に相談することが重要です。
賃貸住宅では管理会社への連絡を最優先に、持ち家では複数の業者から見積もりを取って慎重に業者選びを行いましょう。
火災保険の適用可能性も含めて、総合的に判断することで費用を抑えた修理が可能になります。
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