ゴミ屋敷清掃を業者に依頼する費用はいくら？費用を抑える方法や業者の選び方も解説

「ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼するといくらかかる？」

「見積もりを取る前に相場を知っておきたい」

「高額な請求をされないか不安…」

以上のような悩みを抱えている方は少なくないでしょう。

ゴミ屋敷の清掃費用は物件の状態や業者によって大きく異なり、数万円から100万円以上までと大きく変動します。

しかし費用面での不安から清掃を先延ばしにすることは、かえって状況を悪化させ、結果的により多くの費用がかかってしまう可能性もあります。

そこで本記事では、ゴミ屋敷清掃の費用相場から、料金の内訳、費用を抑えるためのポイント、信頼できる業者の選び方までを具体的に解説します。

この記事を読めば、ゴミ屋敷清掃の費用に関する不安が解消され、具体的な行動に移せるはずです。

１．ゴミ屋敷清掃を業者に依頼する費用はいくらかかる？

ゴミ屋敷の清掃費用は部屋の広さやゴミの量によって大きく変動します。

一般的な清掃業者に依頼する場合の費用相場は以下のとおりです。

間取り	費用の目安
１R～１K（16㎡～28㎡）	80,000〜280,000円
1DK〜3LDK（25㎡〜70㎡）	130,000〜500,000円
4DK〜（71㎡～）	240,000〜700,000円
物量過多の部屋（ゴミ屋敷）	要見積もり

ただし、この金額はあくまでも目安であり、実際の費用は状況によって大きく異なります。

特にゴミ屋敷の場合、通常の部屋の清掃とは異なり、廃棄物の量や種類、作業の難易度によって費用が変動します。

例えば、1Kの物件でも、以下のようなケースの費用はより高額です。

• 天井の近くまでゴミが積み重なっている場合
• 汚物や害虫の発生がある場合
• 特殊な処理が必要な廃棄物（家電製品や危険物など）がある場合

そのため、正確な費用を知るためには、必ず複数の業者に見積もりを依頼することをおすすめします。

見積もりの際は、作業内容や料金の内訳を詳しく確認することが重要です。

また、ゴミ屋敷の片付け費用は、レベルによって異なります。

以下の記事では各レベルの特徴とともに、費用の目安も紹介しているので、併せてチェックしてみてください。

ゴミ屋敷のレベルは５段階！レベル別の特徴や片付け手順を解説します

２．ゴミ屋敷清掃を業者に依頼する費用の内訳は？

業者に見積もりを依頼する前に、どのような要素が費用に影響するのか、主な内訳を理解しておきましょう。

ゴミ屋敷清掃を業者に依頼する費用を左右する主な要素は以下の4つです。

• ゴミの量
• ゴミの種類
• 掃除する人数
• オプションサービス

この要素を理解することで、見積もり時の判断材料となり、適正な費用かどうかの判断がしやすくなるでしょう。

費用内訳１．ゴミの量

ゴミの量は清掃費用を決めるもっとも重要な要素です。

一般的に、ゴミの量が増えるほど、運搬費用や処分費用が比例して上昇します。

2トントラック1台分を超えるような大量のゴミがある場合は、複数回の運搬が必要となり、費用も大きく膨らむことになります。

また各地域によってゴミ処理の基本料金も異なりますが、以下が主な都市のゴミ処理費用の一例です。

地域	処理費用（kg当たり）
東京23区	17.5円
小金井市	42円（運搬費込）
横浜市	13円
川崎市	15円
千葉市	27円（運搬費込）
さいたま市	24円
大阪市	27円（運搬費込）
名古屋市	20円（運搬費込）
福岡市	14円

このように地域によって処理費用に大きな差があるため、お住まいの地域の料金体系もあわせて確認することをおすすめします。

費用内訳２．ゴミの種類

ゴミ屋敷の清掃では、様々な種類のゴミが出ることが多いです。

一般ゴミとは別に、特別な処理が必要なものを依頼する場合は追加費用が発生します。

例えば以下のようなものは、専門的な処理が必要です。

• 家電リサイクル法対象製品（冷蔵庫、洗濯機など）
• 粗大ゴミ（家具、寝具類など）
• 危険物（ガスボンベ、農薬など）
• 産業廃棄物に該当するもの（個人事業主の場合など）

特に家電リサイクル品は法律で定められた処理方法があり、1点あたり数千円から1万円程度の処理費用が別途必要です。

事前に部屋中のゴミの種類を把握しておくことで、より正確な費用見積もりが可能になります。

費用内訳３．掃除する人数

清掃作業に必要な人員数は、部屋の広さやゴミの量、作業の緊急性によって変動します。

作業員の一般的な人件費の目安は、1人あたり1日15,000円から25,000円程度です。

ただし、以下のような状況では、より多くの作業員が必要になります。

• 大量のゴミがある場合
• 重い家具や家電の移動が必要な場合
• 短期間での作業完了を求められる場合
• 複数階での作業が必要な場合

作業効率を考慮しつつ、必要最小限の人数で対応してもらうことで、人件費を適切に抑えられます。

費用内訳４．オプション

ゴミ屋敷の清掃を業者に頼む場合、基本的な片付けや清掃に加えて様々なオプションサービスを選択できますが、それぞれ追加費用が発生します。

主なオプションサービスと概算費用は、以下のとおりです。

• 消臭・脱臭処理：30,000円～
• 害虫駆除：20,000円～50,000円
• 床・壁のクリーニング：1平米あたり2,000円～
• 不用品の買取サービス：状態により変動

ただし、消臭・脱臭処理については、30,000円で行える業者の場合、機械を稼働させるだけだったり、薬剤を使用するだけのサービスであることが考えられます。

その為、臭いがひどい場合は消臭の専門業者にお願いすることを薦める流れが望ましいです。

ただし、予算と必要性を十分に検討した上で取り入れるサービスを決定することをおすすめします。

３．ゴミ屋敷清掃を業者に依頼する費用を抑える方法

ゴミ屋敷の清掃費用は、状況によって数万円から数十万円と大きな幅があります。

しかし、以下の方法を実践することで、費用を抑えることが可能です。

1. 早期対応を心がける
2. 可能な限り自分で片付ける
3. 清掃を依頼する範囲を明確にする
4. 複数の業者に見積もりを依頼する
5. 貴重品の買取もしてもらう

この方法を組み合わせることで、より効果的に費用を抑えられます。

方法１．早期対応を心がける

ゴミ屋敷の状態が悪化すればするほど、清掃費用は高額になるのが一般的です。

例えば、生ゴミを放置すると害虫や悪臭が発生し、消臭・脱臭が必要になります。

また、水回りの掃除を怠ると、水漏れ・カビの修繕が必要になる場合もあるでしょう。

追加作業を防ぎ、基本的な片付けと清掃だけで済ませるためにも、早期対応を心がけてください。

特に、ゴミの山が天井まで届いていない、まだ歩けるスペースがある、という段階での対応がおすすめです。

方法２．可能な限り自分で片付ける

業者に依頼する前に可能な限り自分で片付けることで、作業範囲を減らして費用を抑えられます。

明らかなゴミや不要品の仕分け、新聞や雑誌などの資源ゴミの分別といった作業であれば、難易度は低いです。

ただし、自分で片付ける際は以下の点に注意しましょう。

• 一度に大量の片付けを行わず、少しずつ進める
• 必要なものと不要なものを明確に区別する
• 市区町村のゴミ出しルールにしたがって処分する
• 危険物や腐敗物、重量物などは無理に手を付けず、業者に任せる

このような準備により、業者の作業時間を短縮でき、結果的に費用削減につながります。

方法３．清掃を依頼する範囲を明確にする

ゴミ屋敷清掃の費用を抑えるためには、作業範囲を必要最低限に絞ることが重要です。

例えば「リビングは毎日使うから優先的に片付けたい」「寝室は後回しでもよい」といった具合に、優先順位をつけて依頼範囲を決めましょう。

具体的な範囲の決め方として、以下が挙げられます。

• 生活に必要不可欠な空間を優先する
• 腐敗や汚染が進んでいる場所を優先する
• 二次被害（カビ、害虫など）が懸念される場所を優先する
• 近隣への影響が大きい場所を優先する

このように範囲を明確にすることで見積もりが正確になり、予算内で効率的な清掃が可能です。

また、段階的な清掃計画を立てることで、一度の支払い額を抑えられます。

方法４．複数の業者に見積もりを依頼する

ゴミ屋敷清掃の費用は業者によって大きく異なるため、必ず複数の業者から見積もりを取りましょう。

一般的には、3社以上の見積もりを比較することで適正な価格帯が見えてきます。

見積もり依頼の際は以下の点を確認しましょう。

• 作業内容の詳細（何をどこまでやってくれるのか）
• 作業時間と人数
• 廃棄物処理費用の内訳
• 追加料金が発生する条件
• 保証内容

また、単に価格だけでなく実績や口コミ、対応の丁寧さなども総合的に判断することが重要です。

見積もり金額が安すぎたり、見積もり書の内容が不明瞭であると後々追加料金を請求される可能性があるので、注意してください。

方法５．貴重品の買取もしてもらう

ゴミ屋敷の中には、実は価値のある物が眠っていることもあります。

古い電化製品、アンティーク家具、骨董品、切手、古銭などは買取可能な場合があり、清掃費用の一部と相殺できる可能性があります。

特に以下のようなものは買取価値が高くなるかもしれません。

• レトロな家電製品
• 伝統工芸品
• ブランド品
• コレクション品
• 貴金属類

多くのゴミ屋敷清掃業者は、買取サービスも提供しているか、専門の買取業者と提携しています。

事前に買取可能なものをリストアップし、見積もりの際に相談することで、トータルの費用を抑えられるのです。

４．ゴミ屋敷清掃を業者に任せる３つのメリット

ゴミ屋敷の清掃は、想像以上に時間も労力もかかる大変な作業です。

業者に依頼するのは費用がかかると感じるかもしれませんが、プロに任せることで得られるメリットは非常に大きいです。

ここでは、ゴミ屋敷清掃を業者に任せることで得られる代表的な３つのメリットを紹介します。

メリット１．短時間で片付けられる

業者に依頼すれば、広範囲にわたるゴミも短時間でスムーズに片付きます。

ゴミ屋敷の片付けは、量が多ければ多いほど、素人では何日もかかる可能性があります。

しかし、業者は作業に慣れた複数人のスタッフで対応するため、1日で完了することも珍しくありません。

作業の段取りや搬出方法も効率化されており、スピーディーな対応が可能です。

たとえば、ワンルームのゴミ屋敷であれば、プロの清掃業者なら3～4時間で作業が完了します。

自分ひとりで行った場合、仕分け・袋詰め・搬出・処分のすべてに2～3日かかるケースもあります。

時間に余裕がない方や、早急に部屋を空けたい方にとって、業者による短時間での片付けは大きな利点です。

メリット２．心身への負担を大幅に軽減できる

自力での清掃と比べ、精神的・肉体的な負担が格段に軽くなります。

ゴミ屋敷の片付けは体力だけでなく、精神力も消耗します。

悪臭や虫の発生、思い出の品との向き合いなど、精神的に辛い場面も多く、自分で対応し続けるのは簡単ではありません。

業者に依頼することで、過度なストレスを感じずに済みます。

「何から始めたらいいか分からず、見ているだけで気が滅入る」という人は多いです。

プロに任せることで、「片付けなければ」というプレッシャーから解放され、心に余裕が生まれるでしょう。

また、重い荷物の運搬による腰痛やケガのリスクも避けられます。

無理に一人で抱え込まず、専門業者に任せることで、心身ともに負担の少ない解決が可能になります。

メリット３．人に知られずに片付けられる

業者に任せれば、近所の人に知られずに片付けられる可能性が高まります。

ゴミ屋敷であることを周囲に知られるのが恥ずかしく、片付けを先延ばしにしてしまう方も多くいます。

しかし、業者によっては作業時間や車両の駐車場所に配慮し、目立たない形で作業を進めてくれます。

匿名相談が可能な業者もあり、個人情報の配慮も徹底されています。

実際に、早朝や夕方以降など目立たない時間帯での作業に対応している業者もあり、「誰にも知られずにきれいになって助かった」という利用者の声もあります。

また、無地のトラックや私服での対応など、外からは業者と分かりにくい配慮をしている会社もあります。

人目が気になる方にとって、プライバシーに配慮した業者に依頼することは、大きな安心材料となります。

また、以下の記事では片付けを業者に依頼するべき理由についても詳しく解説しているので、併せてご確認ください。

ゴミ屋敷の片付けは自力？業者？判断基準やそれぞれのメリット・デメリットを解説

５．信頼できるゴミ屋敷清掃業者の選び方

ゴミ屋敷の清掃は専門性が必要な作業です。

信頼できる業者を選ばないと、高額な請求や不適切な処理などのトラブルに巻き込まれる可能性があります。

ここでは、安心して依頼できる業者の選び方のポイントを紹介します。

1. 実績・専門性の高い業者か確認する
2. 見積もり・契約内容が明確か確認する

それぞれについて、以下で詳しく見てみましょう。

選び方１．実績・専門性の高い業者か確認する

実績と専門性の確認は業者選びの重要なポイントと言えます。

ゴミ屋敷の清掃には、一般的な掃除とは異なる専門的なノウハウが必要だからです。

まず、会社のホームページや口コミサイトで過去の施工事例を確認しましょう。

事例写真やビフォーアフター写真が豊富に掲載されている業者は、実績が豊富であることも多いです。

また、特殊清掃や遺品整理などの関連サービスも提供している業者は、ゴミ屋敷清掃に必要な専門知識や技術も持っていると考えられます。

過去の実績、専門性を考慮して、業者を選びましょう。

選び方２．見積もり・契約内容が明確か確認する

見積もりや契約内容の明確さは、業者の信頼性を判断する重要な指標です。

優良な業者は、作業内容や料金体系を明確に説明し、見積書も詳細に作成する傾向があります。

具体的には、以下の項目が明確に記載されているか確認しましょう。

• 基本料金と作業料金の内訳
• 廃棄物処理費用の計算方法
• 作業人数と作業時間
• オプションサービスの有無と料金
• キャンセル料の規定
• 保証内容

見積もり時に曖昧な説明や、口頭での約束を行う業者は避けた方が無難です。

契約書の内容もしっかりと確認し、不明な点があれば必ず質問するようにしましょう。

６．ゴミ屋敷清掃を業者に依頼する手順

ゴミ屋敷の清掃を業者に依頼する際の具体的な手順は以下の４ステップです。

1. 業者への問い合わせ
2. 現地調査と見積もり取得
3. 契約内容の確認と締結
4. 清掃作業の実施

それでは、各手順の詳細を見ていきましょう。

手順１．問い合わせ

まずは清掃業者への問い合わせを行います。

電話での直接相談、メールでの問い合わせ、各業者のWebサイトに設置されているお問い合わせフォームなど、自分に合った方法を選びましょう。

初回の問い合わせでは、おおよその状況（部屋の広さ、ゴミの量、希望する作業内容など）を明確に伝えることが重要です。

手順２．見積もり

問い合わせの後、業者は現地調査のために担当者を派遣してくれます。

この調査では、実際の状況を確認し、必要な作業内容や時間、人員などの見積もりを受けられます。

また見積もり時には以下の点について具体的に説明を受けることが可能です。

• 作業に必要な日数
• 投入する作業員の人数
• 処分するゴミの種類と量
• 特殊な作業の有無
• 概算費用

現地調査後には、正確な見積書が提示されるため、不明な点があれば質問することが重要です。

手順３．契約

見積もりの内容に納得できたら、契約の締結に進みます。

契約書には以下のような重要事項が明記されているケースが多いです。

• 作業内容の詳細
• 作業期間
• 料金の総額と支払条件
• キャンセルポリシー
• 保証内容

契約前には必ず契約書の内容を熟読し、不明な点があれば確認してください。

追加料金が発生する条件なども、この段階で明確にしておきましょう。

手順４．清掃の実施

契約締結後、いよいよ清掃作業が開始されます。

作業当日は、以下の点に注意を払いましょう。

• 貴重品や保管したい物の確認
• 作業の進捗状況の確認
• 必要に応じた追加指示の伝達
• 作業完了後の確認

作業中は定期的に進捗状況を確認し、必要に応じて業者と連携を取ることが重要です。

最終的な作業完了時には、契約内容通りに作業が完了しているか、丁寧に確認することを忘れないようにしてください。

清掃後の状態に問題がある場合は、その場で業者に伝えて対応を依頼しましょう。

費用がかかってもゴミ屋敷の清掃は業者に依頼しましょう

ゴミ屋敷の清掃には確かに相応の費用がかかりますが、専門業者に依頼することで得られるメリットは費用以上の価値があります。

何よりも大きなメリットは、ゴミ屋敷状態を放置することで生じる健康被害や近隣トラブル、さらには行政からの指導といったリスクを回避できる点です。

ゴミ屋敷の清掃を業者に頼むことは、単なる物理的な片付けだけでなく、住環境の改善や安心にもつながる重要な投資です。

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