死臭とはどういう臭い?消し方や対処法を解説します

「死臭」という言葉を、ニュースや小説で目にしたことがある人も多いでしょう。

しかしその実態や臭いの消し方となると、想像もつかないという方が多いのではないでしょうか。

死臭は放置してしまうと、その部屋だけでなく周囲の住民にも被害が広がる可能性が高いです。

本記事では死臭の正体から発生原因、効果的な消し方を詳しく解説します。

【死臭が取れない…】悪臭が拡散する前に即対処を!

死臭・腐敗臭は、短期間で床や壁に染み込み、通常の消臭では完全除去が不可能に…

放置すれば隣室や階下まで悪臭が広がり、住人からのクレームや建物価値の低下につながります。

特殊清掃の費用30万円~、原状回復100万円超の請求が発生することも…。

当社では、オゾン消臭機と専用の薬剤で死臭の原因を取り除き、臭い戻りを抑えます!

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1.死臭とはどのような臭い?

死臭の臭い

死臭とは、遺体が放置され腐敗することで発生する強烈な臭いの総称で、腐敗臭や腐乱臭とも呼ばれます。

孤独死が起きた部屋では、放置された生ゴミや排泄物なども含めて「死臭」と総称されることが多いです。

一度嗅いだら忘れられない悪臭で、トラウマになってしまう人も少なくありません。

生ゴミやチーズ、くさやが腐敗したような臭いに例えられますが、実際はそれらをはるかに超える強烈な臭いです。

腐敗が進行するにつれて、アンモニア臭や硫黄臭、腐った卵のような臭いが混ざり合い、独特の悪臭を形成します。

2.死臭や腐敗臭が発生する原因は主に3つ

死臭や腐敗臭が発生する原因として、以下の3つが挙げられます。

  • 遺体が腐敗している
  • 生ゴミなどの有機物が腐敗している
  • 動物の死体がある

この原因について、詳しくみていきましょう。

原因1.遺体が腐敗している

遺体の腐敗過程で有機物が分解され、体内のバクテリアが活発化すると、ガスが発生します。

ガスにより遺体が膨張して破裂すると、体液や血液が流出して臭気が一気に強くなるのです。

遺体から流れ出た体液や血液は床や壁に染み込む他に、体液が付着している虫が壁に止まることで、さらに被害範囲が増大します

集合住宅の場合、隣接する部屋や階下まで汚染が広がり、建物全体に影響をおよぼすのです。

原因2.生ゴミなどの有機物が腐敗している

特に孤独死が起きた部屋やいわゆる「ゴミ屋敷」では、食品などの有機物が長期間放置されていることが多く、それ自体が強烈な臭気を発生させます。

普段の生活でもうっかりゴミを放置して臭いが発生することはあるので、比較的想像しやすい臭いかもしれません。

しかし有機物が長期間放置されて腐敗が進んだ場合、その臭いは想像を超える強さになります。

生ゴミはどろどろの液状になって床や壁に染み込み、遺体の腐敗臭と混ざって強烈な悪臭へ発展するのです。

原因3.動物の死体がある

排水溝や天井裏、床下など目につきにくい場所で動物が死亡し、そのまま放置されると強い悪臭が発生します。

ネズミ程度のサイズでも空調ダクトの近くで死亡した場合、配管を伝って建物全体に悪臭が広がってしまうのです。

ゴミ屋敷では、害獣の死体が見つかるケースも少なくありません。

動物の死体による臭気は発生場所や建物の構造によって、広範囲に影響をおよぼします。

2.死臭や腐敗臭を放置するのは危険

消臭をしている人

死臭や腐敗臭は放置しても自然に消えることはなく、むしろ悪化します。

遺体や腐敗した有機物から発生する汚液は、時間とともに床や壁を伝って建物の構造体まで染み込むからです。

強烈な悪臭は生活の質を著しく低下させ、心身に多大なストレスを与えます。

建物全体に汚染が広がると、大規模な消臭・除菌処理が必要になることも。

汚液に含まれた有害な細菌やウイルスによる感染症や疾患のリスクも、大きな問題です。

死臭に気付いたら即座に警察や管理会社、特殊清掃業者などに相談しましょう

適切な対策を行うことが、被害の拡大を防ぎ、健康リスクを最小限に抑える方法です。

また、以下の記事では死臭の除去に関わる特殊清掃の費用について紹介しているので、併せてチェックしてみてください。

特殊清掃の費用相場はいくら?だれが払う?特殊清掃業者を選ぶポイントを紹介

3.死臭の消臭を特殊清掃に依頼するべき3つの理由

死臭の消臭を特殊清掃に依頼するべき3つの理由

死臭は一般的な生活臭とは異なり、遺体の腐敗や体液の浸透によって発生するため、通常の清掃では簡単に取り除くことができません

多くの人が市販の消臭剤や換気で対応しようとしますが、それだけでは根本的な解決にはなりません。

本章では、死臭の消臭を特殊清掃に依頼すべき3つの理由を説明します。

理由1.市販の消臭剤では根本的に臭いを除去できない

市販の消臭剤では、死臭の根本的な原因を取り除くことができず、一時的に臭いを和らげても再発する可能性が高いです。

死臭は、腐敗した体液や血液が床や壁に染み込み、それが原因で発生します。

市販の消臭スプレーや芳香剤は、空気中の臭い分子に作用するだけであり、臭いの発生源を根本から分解することはできません

また、臭いが浸透した建材や家具には、通常の掃除では対応できず、臭いが長期間残り続けることになります。

例えば、孤独死の現場で市販の消臭スプレーや活性炭の脱臭剤を使用しても、部屋の隅々に染み込んだ臭い成分を取り除くことはできません。

その結果、数日後には臭いが再び発生し、より強烈になるケースもあります。

実際に、死臭の発生した部屋を放置すると、床下や壁の裏側にまで臭いが広がり、表面だけの消臭では全く意味をなさないことがわかっています。

根本的な消臭には、市販の消臭剤ではなく、特殊清掃業者が使用するオゾン脱臭機や専用の薬剤が必要です。

表面的な対策ではなく、臭いの元から徹底的に除去することが大切です。

理由2.感染症や健康被害のリスクを回避できる

死臭が発生する現場では、細菌やウイルスが繁殖しており、適切な防護措置なしに作業を行うと感染症や健康被害のリスクが高まります。

遺体の腐敗が進行すると、大量の細菌や有害ガスが発生します。

特に、体液には病原菌が含まれていることがあり、適切な消毒処理を行わなければ、感染症にかかる可能性があります。

また、ハエやウジなどの害虫が繁殖することで、空気中に細菌やウイルスが拡散し、部屋全体が汚染されるリスクもあります。

例えば、特殊清掃業者は、防護服や高性能マスクを着用しながら作業を行い、適切な消毒を徹底します。

しかし、一般の人が何の防護策もなく現場に入ると、空気中の病原菌を吸い込み、体調を崩すことがあります。

過去の事例では、孤独死現場の消臭作業を自分で行おうとした人が、体調不良を訴え、呼吸器疾患を引き起こしたケースも報告されています。

健康被害を防ぐためにも、死臭が発生した現場では専門業者に依頼し、安全な方法で消臭作業を行うことが重要です。

理由3.専門技術と機材で臭い戻りを防げる

特殊清掃業者は、高度な技術と専用の機材を使用するため、一度消臭作業を行えば、臭い戻りを防ぐことができます。

死臭は、空気中だけでなく、壁や床、天井の裏側にまで染み込むため、表面的な掃除だけでは完全に除去できません。

特殊清掃業者は、オゾン脱臭機や特殊な消臭剤を使用し、臭いの元となる有機成分を分解することで、臭いの再発を防ぎます

例えば、孤独死の現場では、体液が床下に染み込み、そこから長期間にわたって悪臭が発生することがあります。

一般の清掃では床の表面を拭き取るだけですが、特殊清掃では、汚染された部分の撤去やオゾン処理を行うことで、完全に臭いを消すことができます。

実際に、特殊清掃を行った後に臭いが戻らないかをチェックする工程もあり、再発を防ぐための対策が徹底されています。

特殊清掃業者の専門技術と機材を活用すれば、死臭の元を根本から取り除き、臭い戻りを防ぐことができます。

確実な消臭を求める場合は、プロの手に委ねることが最善の選択です。

4.死臭や腐敗臭を消すための7ステップ

ステップバイステップを表した画像

死臭や腐敗臭を取り除くには専門知識と高い清掃技術、プロ仕様の機材が必要です。

死臭や腐敗臭を消すための7ステップを紹介します。

  1. 室内を密閉して汚染ゾーンとそれ以外に区分けする
  2. 汚染物を処理する
  3. 清掃・除菌作業を行う
  4. 汚染部位を特定する
  5. 汚染された部位の撤去や防臭処理を行う
  6. オゾン脱臭を行う
  7. 原状回復工事を行う

それでは、各ステップの詳細をみていきましょう。

ステップ1.室内を密閉して汚染ゾーンとそれ以外に区分けする

臭いの拡散を防ぎ、周囲への影響を最小限に抑えるために行います。

換気が有効に思えるかもしれませんが、臭いを周囲に広げてしまうので、窓を開けるのは厳禁です。

窓をぴったり閉めて、ドアの開閉も最低限に抑え、臭いが外に漏れるのを防ぎます。

これは近隣住民への心理的な配慮であると同時に、作業の円滑な進行に役立つのです。

ステップ2.汚染物を処理する

タンスやベッド、カーペットなど、汚染物を丁寧に運び出します。

血液や体液が付着した荷物を搬出するだけで現場の悪臭が大きく改善するからです。

搬出の際はエレベーターの使用は避けて階段など人通りの少ない経路を選びます

汚染源の迅速な撤去と同時に、臭いの拡散を防ぐ配慮も大切なポイントです。

ステップ3.清掃・除菌作業を行う

次に、本格的な清掃・除菌作業に入ります。

特殊清掃で使用される洗剤や機材は、一般的な市販品とは異なるプロ仕様のものです。

死臭や腐敗臭に対して、市販の洗剤や消臭剤はほとんど効果がありません。

そのため特殊清掃業者は汚染の種類や程度に応じて、バクテリアや有害物質を除去する複数の薬剤を使いわけるのです。

この段階で遺品整理や貴重品の捜索も同時に行います。

ステップ4.汚染部位を特定する

汚染部位の特定は、臭い戻りを防ぐうえで非常に重要なステップです。

畳下の床板や断熱材、フローリングなどを必要に応じて切断し、汚染の進行状況を詳細にチェックします。

液体が浸透しやすい部分や壁と床の接合部、配管周りなど表から見えづらい部分は特に念入りな調査が必要です。

効果の高い消臭作業には、汚染部位を的確に突き止めることが欠かせません。

ステップ5.汚染された部位の撤去や防臭処理を行う

汚染された部位を撤去、清掃して防臭処理を行います。

壁紙やカーペットは臭いが染み付きやすく、通常の清掃で完全に臭いを取り除くのは困難です。

多くの場合、壁紙やカーペット、クッションフロアは交換になります。

構造体まで汚染が進んでいる場合は、石膏ボードやフローリングを撤去することも。

現場が浴室だった場合は、排水管や湯沸かし部分の高圧洗浄を行うこともあります

排水管内に残留した汚物や臭いを完全に取り除き、臭い戻りを防ぐためです。

ステップ6.オゾン消臭を行う

清掃作業の仕上げとして、オゾン消臭機を用いた作業を行います。

オゾンには目に見えない臭い物質そのものを分解するという性質があるので、死臭にも高い消臭効果が期待できます。

オゾン消臭の効果を最大限に発揮するには、汚染部位をすべて取り除き、室内を密閉しなければなりません。

オゾン消臭機は一度に数時間稼働させますが、臭いの強さや残存状況によっては、この工程を何度か繰り返すこともあります。

長期的な臭い対策を行うなら、このステップは欠かせません。

ステップ7.原状回復工事を行う

原状回復工事は再び人が住めるように、住居としての機能を回復させるものです。

壁紙やフローリングの修繕、場合によってはユニットバスの入れ替えなどを行います。

事故や事件があった部屋の内装を大きく変更することで近隣住民の心理的瑕疵に配慮し、以前の印象を払拭するという目的もあります。

事件や事故の痕跡を取り除き、快適に暮らせる環境を整えるのも特殊清掃業者の役割です。

また、以下の記事では死臭を取り除くための特殊清掃の方法や費用について詳しく解説しています。

死臭を取り除く特殊清掃とは?除去方法や費用相場も解説

5.自分たちで死臭を消すのが難しい3つの理由

自分たちで死臭の除去を行うのは困難です。

汚染が布団やベッド上だけに限定されていても、撤去した荷物は普通のゴミとして処分できません

他にも自分たちで死臭を消すことが難しい理由として、以下の3点が挙げられます。

  • 感染症や怪我のリスクが高い
  • 心身にかかるストレスが大きい
  • 臭い戻りが起きやすい

この理由について詳しくみていきましょう。

理由1.感染症や怪我のリスクが高い

死臭が立ち込めている部屋は、有害な菌やウイルスに汚染されていることが多く、感染症や疾患のリスクをはらんでいます。

さらに孤独死の現場では生活ゴミや遺品が散乱していることも多く、怪我のリスクも無視できません。

割れたガラスや錆びた金属などが散らばっている環境に立ち入るには防護服やゴーグル、マスク、手袋などを着用する必要があります。

特殊清掃に求められるのは装備や機材を正しく使用するための知識とスキル、高い清掃技術、感染症への知識です。

単なる清掃ではなく、高度な専門性と経験を要する危険な作業だといえるでしょう。

理由2.心身にかかるストレスが大きい

死臭や腐敗臭は、多くの人が「例える言葉が見つからない」と表現するほど強烈な悪臭です

一度嗅いだだけでトラウマになってしまう人も少なくありません。

強烈な死臭に晒されながらの清掃作業は、想像以上に心身を消耗させます。

特に故人と近しい関係にあった場合、心理的な負担はさらに大きくなるでしょう。

作業後も臭いの記憶が残り、食欲不振や不眠に悩まされるケースも少なくありません。

死臭の除去作業は単なる肉体労働ではなく、極めて高いストレスを伴う精神的な作業でもあります

そのため、死臭の除去作業は心身にかかる負担は非常に大きいのです。

理由3.臭い戻りが起きやすい

特殊清掃に関するクレームで最も多いのが、臭い戻りの問題です。

一見きれいに清掃したように見えても、時間が経つと再び臭いを感じるようになります。

見えている部分だけを清掃しても、臭いの根本原因を取り除けていないケースが多いためです。

死臭や腐敗臭の原因物質は、フローリングの隙間や壁の中、床下など、目に見えない部分にまで浸透していることがあります。

汚染がどこまで進んでいるのか正確に突き止めるには、専門的な知識と経験が必要です。

死臭の完全な除去には、表面的な清掃だけでなく建物の構造や材質を考慮した総合的なアプローチが求められます。

死臭を根本から消すにはプロの特殊清掃業者に依頼するのが大切

死臭や腐敗臭は単なる不快な臭いではなく、深刻な健康リスクや心理的影響をもたらします。

悪臭を完全に取り除き臭い戻りを防ぐには、専門的な知識と技術が不可欠です。

プロの特殊清掃業者は徹底した清掃、オゾン消臭、原状回復工事を一貫して行います

目に見えない汚染部位の特定や建物構造を考慮し、住人の心理的瑕疵にも配慮したスピーディーかつ確実な対処が可能です。

死臭対策は、単なる清掃以上の意味を持ちます。

死臭や強い腐敗臭に遭遇した際は自己対処を避け、速やかに専門家に相談しましょう。

また、以下の記事では信頼できる特殊清掃業者の選び方や依頼のポイントを紹介していますので、こちらもチェックしてみてください。

特殊清掃業者とは?遺品整理やハウスクリーニングとの違いを紹介

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